アマゾンジャパン(Amazon)は、マンションでのAmazonの荷物の受け取りの煩わしさを解消するための新システム「Key for Business」の導入を2月25日に開始した。

 米国などで先行導入しているKey for Businessは、Amazonから委託を受けた配送業者や配送ドライバーが専用の配送アプリからマンションのオートロックを解除できる仕組みで、顧客が不在でも玄関などへの置き配が可能となる。

 具体的には、マンションのエントランスのドアまたはオートロックの装置とKey for Businessデバイスを接続することで、配送ドライバーは専用の配送アプリから、オートロックを解除できるようになる。導入したマンションに届けるAmazonの荷物を持った配送ドライバーが到着すると、ロックの解除ができるようになる仕組み。
 配送ドライバーがマンションに入館し、玄関への置き配が完了するとロック解除の期限が切れ、それ以降は同じ日でもマンションに入館できなくなる。
 Key for Businessの導入によって、オートロック付きマンションでの玄関などまでの置き配が可能となり、在宅勤務中など在宅していても手が離せないときをはじめ、インターホンや玄関での応対が不要となる。また、再配達の減少で配送ドライバーの負担軽減や二酸化炭素などの排出削減による環境負荷の軽減にも役立つ。
 Amazonは当初、国内で118万戸の賃貸建物を管理する大東建託パートナーズと、98万件以上にセキュリティソリューションを提供する綜合警備保障(ALSOK)をはじめとする企業と協力して導入を進め、順次、パートナー企業を拡大しながらKey for Businessを全国展開していく。
サービス開始時は、200棟のマンションへの導入を予定している。
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