(プロフィール)
1984年、8月29日、福岡県生まれ。18歳で芸人を志し、大阪のNSCに入学するが挫折。
◆3年間で変わったもの、変わらないもの
みなさん、こんにちは! YouTube番組「アンジャッシュ渡部がいつか地上波のグルメ番組に出ることを夢見てロケハンする番組」(以下、渡部ロケハン)ディクレターのソマDことソマシュンスケです!
「お店を元気に、街を元気に」を合言葉に、その街の隠れた名店を発掘する「渡部ロケハン」も4月で番組開始から4年目に突入し、さらに番組100回を迎えることができました。100回目&101回目の放送(2026年4月24日、5月1日配信)では、記念すべき番組第1回目で訪れた東京葛飾区の「堀切菖蒲園」を再訪しました。今回は、その「堀切菖蒲園」編を振り返っていこうと思います。
――今回、記念すべき第1回目のロケ地でもある堀切菖蒲園を再訪するにあたって、番組のディレクターとして、事前に考えていたことはありますか?
「堀切菖蒲園は、『渡部ロケハン』の原点となった場所。まずは、当時と同じ衣装でロケハンをすると考えていたのですが、今回、渡部さんの左腕に巻かれている〈ロケハン〉の腕章は新調することになりました。最近まで3年前の腕章は残っていたのですが、その前のロケ(山梨編)で、僕たちが回収を忘れてしまい、渡部さんが腕章を巻いたまま、新幹線に飛び乗って帰ってしまったからです。そのため、3年前と違った別の腕章になりました(笑)。ちなみに、そもそも番組で渡部さんに腕章を着用してもらった意図としては、いつかスポンサーさんや、応援してくれる方が拡大していく中で、腕章の〈ロケハン〉部分が広告枠になったりするのかなぁという狙いもありました。
――3年前と比べて、町の人たちの反応について。変化はあった?
「3年前は僕たち、スタッフもロケをするのが、恐る恐るだったのですが、2回目は故郷凱旋まではいかないですが、地元の親友の家くらいの安心感で、温かい反応はありそうだと感じていました。いろいろな変化は少なからずあるかなと。というのも、3年間で動画が100万回再生、コメント欄での反応、Xでの堀切菖蒲園での追食報告(追食=番組ファンが渡部さんの食べたメニューを後日、追加で訪れて撮影すること)やじわじわ街に渡部ロケハンが少し浸透して行く様子が見えたのも後押しに感じていました。渡部ロケハンの認知の広がりとは、別に感じたことが、3年ぶりの駅前の聞き込み、最初は足を止めてくれる人がおらず、3年前同様、少し苦戦していたのですが、そんな中、ある男性の方から声をかけられました。聞くと、駅前のパン屋さんで働かれている方だったんです。しかもアンジャッシュが出演している千葉テレビの番組『白黒アンジャッシュ』を何度も生観覧しているという生粋の渡部ファン。番組視聴者(ロケファン)であることも分かり、渡部さん含め一同、大興奮しました。まさか苦戦している真横で3年前も今日もパンを焼いていたとは。身近なところにも渡部さんの背中を押し続ける人がいるなんて非常に心強く、温かい気持ちになりました(その時の様子は#99の7分56秒あたりから!)」
――3年の月日を経過することを実感することはありましたか?
「たった3年かもしれませんが、お店の移り変わりは感じました。駅前の大通りでもいくつかお店が変わっていましたし、3年前にお世話になったパチンコ屋さんが潰れていました。
◆自粛前よりも声援が届くようになった
――番組の初期メンバーで焼酎ハイボール乾杯されていたが、どんな心境だった?
「そもそも番組の発端は3年半前に、放送作家のカツオさんが渡部さんと仕事をして、その後、インスタのDMに番組の出演オファーし、同じく放送作家の西村隆志さんが企画書を書いて、その番組に自分を呼んでくれたのがきっかけなので、3年前、同じ堀切菖蒲園、同じ格好で、横並びになれたのは感慨深かったです。この3年間、渡部さんを見続けた3人が『本音の質問をぶつける』というのは想定しました。本編では『配信番組(『チャンスの時間』や『罵倒村』、『渡部ロケハン』など)でも活躍・需要のある渡部さんが、なぜ、いまも地上波にこだわるのか?』『地上波に戻ると渡部ロケハンは終わる?』などの質問をぶつけましたが、渡部さんは真摯に答えてくれました。少しずつでも確実に思いは近づいているとは感じています。ただ食レポは渡部さん以外の3人はまるで進歩なし。
放送上はカットしてしまったのですが作家のカツオさんからは、3年前、有田哲平の『引退TV』では『がむしゃらにやるしかない』という姿勢を打ち出していましたが、『そのときと思いの違いは?』という質問がありました。それに対して、渡部さんは『自粛前でも、街で渡部さ~ん! と声をかけられることはなかったが、いまでは以前より声援が届くようになった。すごく励みになる』とおっしゃっていました。おそらく、人と人の距離・対面で声援をかけられることが、何よりの活力になるのだなと痛感しました。かつて認知はあったけど人気はなかった、いまは認知は減ったかもしれないけど、(声援などの)人気が少し感じられるようになったと話している姿に3年の月日を感じました」
◆「渡部ロケハン」の新たなチャレンジ
――あらためて、地上波に戻ることへの渡部さんの思い、渡部ロケハンに対する愛着について、つくり手として、どんなふうに受け取りましたか?
「スタッフからの『地上波に戻ったらこの番組はなくなるの?』というという質問に、渡部さんは秒で『即やめるでしょうね』というお約束のコメントをしてくるあたり、その返し刀は切れ味抜群でさすがと思いましたね(笑)。『即やめる』は、もちろん冗談とは言いつつ、渡部さんなら実は3パーセントくらい本音が混じっているかもしれないと思わせるところが、渡部さん、好きだな~って思っています。僕は、渡部さんが挑戦する姿をみせてくれる限り、ずっと続けますね。間違いなく。先週も滋賀県の大津でロケだったのですが、その翌日の午前中に『ちょっと話せますか?』とお電話を頂きました。渡部さんから『次、こういうことやってみない?』という提案のお電話でした。当日は午前中からロケして、深夜0時まで歩いて飲んで、飲んで歩いて、へとへとになっているはずなのにすごいな! と思いましたし、やはりグルメや、ロケというものが大好きで、ずっと走り続ける、食べ続けることができる人なんだと、あらためて思いました。そんな人がいつまでも新鮮さと刺激に飢え挑戦を続けている姿を見せてくれるのであれば、僕が並走しない理由は見つかりません。
――今回の堀切菖蒲園で印象に残っているお店、出来事はありますか?
『老舗のお蕎麦屋さん『人と木』さんは未取材ですが忘れられないです。第1回の『渡部ロケハン』で訪問するも、直前のお客さんが4人前を食べて売り切れ、今回も再訪したところまさかの定休日……。つくづくタイミングが残念すぎるのも、ガチでドキュメンタリーという感じで好きでした。後日の追加取材もご相談したのですが、そちらもタイミングが合わずにNGでした。いつか渡部さんとプライベートでもいいので、リベンジを果たしにいきたいです。そして『渡部ロケハン』で最初に紹介した『中華・タカノ』さんは外せません。初めての取材OK店で、番組では食のインサート撮影(物撮り)も褒めていただくこと多いですが、初の追撮では気合い入りすぎて90分くらいお邪魔させていただいたとき、店主の星野さんは、ずっとニコニコしながら、『頑張ってね』と応援してくれていました。そして今回は渡部さんとの再会は叶わなかったのですが、2回目の追撮(番組初!)では、その後の番組の反響について、店主の星野さんから『TVに取り上げられた時は一過性だけど、YouTubeだと継続的に見た! という人が多くて助かってるんだよ~。わはは』とダンディな笑顔をいただきました。相変わらずチャーハンは町中華の王道OF王道。鍋ふりの音で初回の追撮ロケを思い出すほど、星野さんのリズムが変わってなく、3年経っても相変わらずパワフルでお元気だったので、うれしかったです!」
――堀切菖蒲園編が再生回数100万回に到達したことについて
「無事に4月の100回目の配信前に3年前の初回(『堀切菖蒲園』編)が100万回を達成しました。3年かけてじわじわPV数を延ばして、ようやく到達しました。
――「渡部ロケハン」100回目を突破して、今後の意気込みについて。新たな試みなど、具体的なプランはありますか?
「これまで以上にグルメを通じて人との繋がりを濃く築いていければと思っています。番組を視聴して、『週末は、ここに行ってみたい』とか『渡部が食に関するうんちくでこんなことを言っていた』など、番組がみなさまの生活の一部になればと思っています。コメントで『以前、渡部さんが訪問されていたお店で呑みながら、『渡部ロケハン』を見ています』とか、『金曜日に食事をしながら、家族と一緒に見ています』というコメントは、大きな励みになりますし、われわれ、スタッフのモチベーションにもなっています! なので、今後はそんなロケファンの方と濃く繋がるイベント、アプリを通して企画を行うなど、YouTubeの番組制作という枠組みを飛び越えて『渡部ロケハン』を応援してくれるロケファンのみなさまと一緒に何かやりたい! と考えていて、今年は11月23日(月・祝日)にイベントを行う予定です! YouTubeの中での取り組みは最近、山梨県、滋賀県、と全国出張編も拡大していく中、さらに日本全国、さまざまなエリアでのロケハンを検討しています。4年目を迎えて、地方ローカルのテレビ局さんとも協力して、地上波復帰の礎を築いていけたらと思っています。『渡部ロケハン』というYouTube番組がTV番組へ逆輸入。YouTubeのパッケージがTVで流れるのは前代未聞の挑戦ですが、みんなで力を合わせて走り続けたいと思います!」
★第3回につづく…
取材・構成:大崎量平
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