「志ん朝」と「談志」。何が違ったのか?

 落語は生き物です。例えば古典落語の同じネタでも、演じる噺家さんによって表現方法が違ったり、微妙にニュアンスを変えてみたり…。それが噺家さん独自の魅力になり、「この人の噺を聴きたい!」、「コイツが出るから寄席に行ってみよう」と客が集まるのです。さて、そんな落語ですが、談慶さんが入門してから20年以上経ち、談志師匠の言葉を受けて、「落語とは何か?」を問うこともあるようです。今回はそんな側面から、談慶さんが思う師匠、立川談志さんの魅力と、同じ時期に名人と並び称された古今亭志ん朝さんとの対比で語る『志ん朝と談志の違い――談志の魅力その2』を語っていただきましょう。

   * * *

■「解釈」より「解析」で精一杯
「志ん朝」と「談志」。何が違ったのか?

 入門して20年以上が経過し、しかも師匠はもうすでにこの世を去ってしまったというのに、その遺してくれた言葉を時折反芻しても、いまだに解釈できない部分があります。

 いや、解釈は永遠にできないのかもしれません。せいぜいその思考の痕跡を追跡調査するだけという、「解釈」というより「解析」するのが精一杯なのが正直なところです。

 というのも、師匠は言動のみならず、思考までをもショートカットして処理する人だったからです。しかも「変幻自在」。時代の趨勢やらその折々の感性にまかせて、自分の理論も変化させてしまうのです。いや、変化というよりは、落語という生物を存続させるための進化というべきかな。

「落語は人間の業の肯定である」という歴史的な定義を世に問うたのは『現代落語論』執筆時。こんな全ての落語に存在意義を与えてしまったような心理の法則ですら、それに拘泥することは決してありませんでした。


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