権力にしがみつき、経費で豪遊、向島の芸者を愛人にしていた巨大新聞社の前社長

権力にしがみつき、経費で豪遊、向島の芸者を愛人にしていた巨大新聞社の前社長
【前回までのあらすじ】
 業界最大手の大都新聞社の深井宣光は、特別背任事件をスクープ、報道協会賞を受賞したが、堕落しきった経営陣から“追い出し部屋”ならぬ“座敷牢”に左遷され、飼い殺し状態のまま定年を迎えた。今は嘱託として、日本報道協会傘下の日本ジャーナリズム研究所(ジャナ研)で平凡な日常を送っていた。そこへ匿名の封書が届いた。ジャーナリズムの危機的な現状に対し、ジャーナリストとしての再起を促す手紙だった。そして同じ封書が、もう一人の首席研究員、吉須晃人にも届いていた。旅行に出ていた吉須と4ケ月ぶりに再会し、吉須から例の封筒について話を聞こうと画策する深井だったが……

 大都新聞社の前社長とは、現相談役の烏山凱忠(からすやまよしただ)のことである。烏山は昭和32(1957)年入社で、後任の松野弥介(39年入社)の7年先輩である。政治部出身で、政治部長、編集局長などを歴任した。政権与党の自由党首脳の懐に食い込んでいた深井宣光を政治部本流から外した張本人とみられ、それは嫉妬以外の何ものでもなかった。

「あの狆(ちん)みたいな小太りの爺さんさ、なんていったっけ?」
 日亜新聞出身の吉須晃人が深井に質した。

「烏山ですよ。今は相談役。大学に入るのに2、3年浪人したようで、年齢は80歳を過ぎていす。あの脂ぎった破顔を見ると、へどが出ますよ」
「奴が長期政権で大都をおかしくしたんだろ? 弱小商社と見紛うような事件も起きたな」


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