関西電力、悪しき因習と情実人事…32年前の“2.26事件”から考える血族支配と私物化

       

 関西電力の役員ら20人が福井県高浜町の元助役から金品を受け取り、ついに関西電力ツートップが辞任にまで追い込まれた問題。

 なんでもかんでもコンプライアンスにひっかかるこのご時世に、あからさまな金品受領などあり得ないだろう。「返却を申し出たが、恫喝され返却を諦めざるを得なかった」「精神的苦痛から体調を崩した」という、サラリーマンとしては同情を禁じ得ない話もある一方で、幹部が業者から金品を直接受け取っていたという言い逃れできない報道もあり、関電の役職員が私利私欲に走ったのか、それとも元助役の被害者なのかを判断するには、まだまだ予断を許さない状況にある。

 しかし、1987年2月26日に関電で起きた“御家騒動”を思い出すにつけ、やっぱりこの会社のガバナンスは模範的ではなかったと思わざるを得ないのだ。

関電「中興の祖」芦原義重

「関電の2.26事件」と呼ばれたクーデターは、先述の通り、1987年2月26日の取締役会で起きた。関電の「中興の祖」と呼ばれた芦原義重・代表取締役相談役名誉会長と、その腹心の内藤千百里(ちもり)副社長が、小林庄一郎会長によって突然解任されたのだ。

 主人公である芦原義重の「代表取締役相談役名誉会長」という、通常ではあり得ない肩書きがその異様さを物語っている。

 芦原は1901年に香川県高松市に生まれ、1924年に京都帝国大学工学部電気工学科を卒業して京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)に入社。当時、阪急電鉄は傘下に野球団・阪急軍(のちの阪急ブレーブス、現在のオリックス・バファローズ)を持っており、芦原はオーナーの小林一三(いちぞう、松岡修造の曾祖父)から「誰がバッターボックスに立っているのか、観客にすぐわかる方法はないか」と指示され、スコアボードの選手名の上に赤ランプがつくようにした。今ではどこの球場でもやっている、あの装置の発明者なのである。


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2019年10月11日の経済記事

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