GDP年6.3%減、消費増税は最悪だったと判明…安倍政権が「景気後退」を招いた可能性

 また、今回のGDP推計では、消費増税前の駆け込み需要とその反動減をかなり除去するように行われているので、反動減の影響は大きくない。実際にも駆け込み需要とその反動減は前回の消費増税時ほど大きくない。マスコミは役所のいいなりになっていて、わかっていないのではないか。

 こう考えると、消費増税により消費減となり、それがGDP全体の足を引っ張ったとみるほうがしっくりくる。

2期連続マイナス成長なら景気後退

 それは、過去のデータとの比較をしても納得できる。1994年以降、各四半期GDP前期比(年率換算)を調べると、今回の6.3%減は4番目に悪い数字だ。ちなみに、ワースト5は以下となる。

(1)09年1-3月期:17.7%減

(2)08年11-12月期:9.4%減

(3)14年4-6月期:7.4%減

(4)19年10-12月期:6.3%減

(5)11年1-3月期:5.5%減

(1)と(2)は08年9月のリーマンショック、(3)は14年4月の前回消費増税、(4)は19年10月の今回の消費増税、(5)は11年3月の東日本大震災によるものだ。統計数字はウソをつかず、リーマンショックでは輸出減から始まりGDPが低下し、消費増税ではもろに消費に悪影響を与えてGDPを低下させているのがはっきりわかる。

 いずれにしても、過去のデータから見ると、GDPを大きく低下させたのは、リーマンショック、消費増税、東日本大震災だった。このうちリーマンショックと東日本大震災は外的要因であり、不可避であったが、消費増税は政治判断の結果であり、避けようと思えばできたはずだ。

 しかも、今回の10-12月期は新型肺炎の影響はない。今年1-3月期の数字は5月中旬に公表されるが、再びマイナスの可能性もあり、2期連続マイナス成長なら景気後退になる。昨年の消費増税は最悪のタイミングだった。

(文=高橋洋一/政策工房代表取締役会長、嘉悦大学教授)

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