3月30日放送の『CDTV ライブ! ライブ!』(TBS系)に出演した「GENERATIONS from EXILE TRIBE」。メンバーの数原龍友が、29日に亡くなった志村けんさんの名前を出したことで、思わぬ波紋を広げてしまった。

 志村さんの逝去を所属事務所が発表したのは、放送当日の30日。生番組とあって数原は楽曲披露の直前、「テレビの前の皆さん。そして天国に行ってしまった志村けんさんも、僕たちと一緒に最高の笑顔で盛り上がっていこうぜ!」と、志村さんの名前を出しながらシャウトした。

 同グループの公式アカウントはパフォーマンス終了後、「沢山の感想コメントを #GENE メンバーに届けてください」とツイート。しかし数原への批判が相次いで投稿され、ネット上でも「志村さんの死が報じられたその日に触れていいことじゃない」「みんなそれぞれ悲しみを抱えているのに軽率な発言だと思う」「わざわざ名前を出して『盛り上がろう』なんて言う必要はないでしょ」といった厳しい意見が並んだ。

 批判を受けて数原はインスタグラムのストーリーズを更新し、「自分の言った事に後悔は無いです」と明言。

続けて「暗い世の中をパフォーマンスで明るくしたい。そして子供の頃からたくさん笑顔にしてもらった感謝の気持ちでした」と、発言の真意を説明している。数原の釈明はさらなる反発を招いたが、一方で「数原さんなりの愛情表現であって、なんでも“不謹慎だ”と決めつけるのはおかしい」「笑顔で志村さんを見送りたいという思いを感じました」などと肯定的に受け止めるファンは多い。

 志村さんの逝去にまつわる発言といえば、東京都・小池百合子知事のコメントも物議を醸した。小池知事は30日、報道陣に「悲しみとコロナウイルスの危険性について、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、最後の功績も大変大きいものがある」と発言。“最後の功績”という表現が問題視され、参議院議員の蓮舫氏もツイッターで「今。

言葉はとても大切です。知事、あまりにもです。心がなさすぎます」と苦言を呈している。

 また、志村さんの番組共演者・足立梨花は30日に追悼コメントを発表し、「お父さんとのコントまだやりたかった。悔しいです。寂しいです」と心境を告白。

しかし足立は25日更新のツイッターで、「1カ月以上会ってませんので大丈夫です」と志村さんを突き放すような文面が批判されたばかり。そのためネット上には、「追悼コメントが本心なのか伝わってこない」という声も見られた。

 言葉の用い方によって波紋を広げたとはいえ、それぞれの“真のメッセージ”は志村さんに届いているのだろうか。

(文=編集部)