「コンビニは通える引きこもりたち」の知られざる実態…理解や支援を難しくする“思い込み”

 ドラマや小説に登場する“引きこもり”は、自宅や自室から一歩も出ず、親とすらも顔を合わせない人物として描かれることが多い。そのため、現実社会の引きこもりに対しても同様のイメージを抱きがちだ。

 しかし、実際には、近所のコンビニでの買い物や親との外食、趣味のイベントへの参加など、少なからず外出する機会があるため、自室からほぼ出ない引きこもりは少数派だという。

 そもそも内閣府では、学生でもなく仕事をしておらず、家族以外とあまり会話をしていない状態が6カ月以上続いている人を広義の「引きこもり」と定義している。日本に約100万人いるといわれている引きこもりは、必ずしも自室や自宅から一歩も出ない状態を指すわけではないのだ。

家族ですら誤解している可能性も

 こうした世間のイメージと引きこもり当事者とのギャップを綴った『コンビニは通える引きこもりたち』(新潮社)が話題を集めている。同書の著者で、引きこもり支援を行っている認定NPO法人ニュースタート事務局スタッフの久世芽亜里さんに、引きこもり問題の現状や課題について聞いた。

「この本の担当編集さんと打ち合わせをした際、“コンビニに行っている引きこもりの人は多い”とお話ししたところ、大変驚かれていて、本のタイトルにもなりました。実は、ニュースタートに相談に来る親御さんにも『うちの子はコンビニに行っているから引きこもりではない』と言う方が多く、身近にいるご家族でも間違った認識をしている可能性は高いのです」(久世さん)


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