武田薬品、日本最大の買収は失敗だったのか?シャイアー関連で巨額赤字、黒字化メド立たず

好決算だったが株価の戻りは限定的

 武田薬品の21年4~6月期連結決算(国際会計基準)は売上高に当たる売上収益が前年同期比18%増の9496億円、営業利益は49%増の2485億円、純利益は67%増の1376億円だった。帝人に糖尿病薬事業を売却した利益を計上したほか、潰瘍性大腸炎などの治療薬、神経精神疾患用の薬が伸びた。クリストフ・ウェバー社長は「4~6月期の業績は素晴らしい伸びだった」と自画自賛した。

 22年3月期の業績予想は据え置いた。売上収益は前期比5%増の3兆3700億円、営業利益は4%減の4880億円、純利益は34%減の2500億円の見込みだ。「アリナミン」など一般用医薬品を扱う完全子会社、武田コンシューマーヘルスケアを21年3月31日付で米投資ファンド大手ブラックストーン・グループに2300億円で売却した。現在、社名はアリナミン製薬になっている。この売却益がなくなるため22年3月期は減益になる。

 シャイアー関連で税務費用630億円を計上する。シャイアーが米アッヴィから受け取った違約金への課税分やその未払い利息で、7月30日に発表した21年4~6月期の連結財務諸表を修正した。純利益は2003億円から1376億円に引き下げた。

 最大の懸念材料は19年1月、買収が完了したアイルランド製薬大手シャイアーだ。買収額(9兆円、負債2兆円を含む)は日本のM&A史上最大だった。武田はシャイアーの統合効果を出せずに苦戦が続いている。連結決算の営業損益に占めるシャイアー関連は19年3月期が2339億円の赤字。20年3月期が6783億円の赤字、21年3月期は4198億円の赤字と水面下に沈んだままだ。いつシャイアー事業が黒字に転換し、収益に貢献するかが問われている。


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