「まったく意味不明」…近藤真彦の『紅白』大トリ、疑問&シラケの声殺到

 目立ったヒット曲のない今年、大みそかの『NHK紅白歌合戦』はトリに近藤真彦と松田聖子という1980年代のトップアイドルを持ってくるという企画を打ち出した。ともに35周年というメモリアルイヤーを迎えた2人にとって、この上ない晴れ舞台となる。

 松田の紅白出場は3年連続19回目。毎年シングルCDを発売しており、12月に発売されたベストアルバムはオリコン週間ランキングで3位に入り、今でもコンサートでは1万5000人収容の東京・日本武道館を満員にする現役バリバリのアーティストだ。
 
 一方、近藤真彦の紅白出場は19年ぶり10回目。87年に『愚か者』で第29回日本レコード大賞を受賞するなど80年代のトップアイドルであることに疑いの余地はない。だが、90年代以降は芸能活動よりもレース活動に重点を置いてきた。21世紀に入ってからの15年で、発売したシングルはわずか8枚。同時期に聖子は27枚を出しており、その差は歴然としている。近藤も12月の武道館公演を満員にしたが、ジャニーズ事務所の後輩であるTravis Japan(トラビス・ジャパン)がバックダンサーとして参加していた影響といわれている。

 48回目の出場で今年が紅白出演最後となる森進一を差し置いてまで、近藤がトリを務めることは“正しい判断”なのだろうか。テレビ局関係者が話す。

「近藤の紅白出場には賛否両論あります。今のテレビは40~50代の視聴者に支えられている。そのような事情もあって、彼らが青春時代を過ごした80年代のスターが選出されたのでしょう。懐かしい曲を聞きたいという声は確実にあるし、呼ばれたら断る必要がないというのもわかる。しかし、さすがにトリには疑問です。近藤がずっと地道に芸能活動を続けて紅白を目指していたという過程があれば、ここまで世間からシラケた声は上がらなかったはず。気が向いたときに芸能活動をするだけの人が、歌手の最高峰と考えられる紅白のトリを務めること反発の声が上がるのは当然であり、業界からも『意味不明』という声が聞こえてきます。しかも、『来年は(芸能活動を)少し休みたい』といっている。これでは、批判されても仕方ないでしょう」

●組み合わせにも疑問

 テレビ全盛、アイドル全盛の80年代を知る視聴者に訴求するというNHKの意図は、最近のテレビ局の番組づくりを見れば至極当然なことかもしれない。ただし、近藤真彦と松田聖子という組み合わせにNHKの甘さを感じる声がある。

「紅白はその名の通り、以前は対決の意味合いが強かった。そのため、対戦相手にはライバルを持ってきたり、なんらかの共通項のある者同士が戦ったりする図式を取っていた。近年は対決の色合いは薄くなっていますが、今年の『近藤と松田』や『AKB48とEXILE』という並びをみても、対戦相手にはいまだにこだわっている面がある。しかし、80年代を知る視聴者にとって、『近藤対松田』という組み合わせには違和感を感じさせるものでしょう。近藤といえば中森明菜だし、松田といえば田原俊彦であり、恋人だった郷ひろみでしょう。今回のトリの組み合わせには、NHKの甘さ、視聴者よりも芸能事務所の意向を優先する姿勢が現われています」(同)

 実際に過去の対戦相手を見ると、違和感の理由がわかる。これまで9回出場の近藤は、中森明菜が最多で3回(83、84、88年)。同じく18回出場の松田聖子は、郷ひろみが最多で3回(82、84、99年)、松田は田原俊彦とも2回(80、83年)対戦している。「近藤対松田」は今年が初めてなのだ。

 今年の紅白に郷ひろみはトップバッターとして登場する。松田のトリを前提とした上で話題性を考えるなら、対戦相手にかつての恋人である郷を持ってくれば話題性が高まったかもしれない。
(文=編集部)

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