金スマ、うさん臭いヤラセ疑惑でもなぜ継続?なんでも鑑定団、今さら福澤朗起用の裏事情

 今年上半期の芸能界を振り返った時、2つの謝罪会見を外して語ることはできないだろう。

 ひとつが1月6日、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」ボーカル・川谷絵音との不倫が報じられた、ベッキーによる緊急記者会見。もうひとつが、1月18日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でのSMAPメンバーによる解散騒動についての釈明だ。これについて、テレビ局関係者が振り返る。

「双方に欠けていたのは、視聴者の『知りたい』に応える姿勢です。視聴者が気になっていた“真相”をつまびらかにしないことで、さまざまな臆測を呼び、報道合戦が過熱。何が真実なのかわからなくなり、視聴者には“モヤモヤ”しか残らなくなってしまいました。

 ベッキーは、5月13日の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で謝罪しましたが、いまだに騒動の余波は続いています。最初の会見で正直に不倫を認めていれば、傷の残り方も違ったはずです」(テレビ局関係者)

 つまり、いずれの会見も「トラブルが起きた時に、いかに被害を最小限に抑えられるか」という「危機管理能力」が問われたケースであったことは間違いない。

「さらに、ベッキーの最初の会見は、本来なら個別に行うべきCMスポンサーに向けての謝罪だったにすぎず、SMAPの会見は、彼らの身勝手な『退所』の動きに激怒したといわれるジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長に向けたものだった側面が強い。

 しかも、『スマスマ』『金スマ』と特定の番組内で謝罪したことによって、他局のワイドショーなどは、その映像を使用できなくなってしまった。それだけでなく、ほかの出演番組の担当者の心証も悪くしてしまいました」(同)

 タレントは事務所を敵に回して活動を続けることは難しいし、テレビ局や出演番組に対する配慮もしなくてはならない。もちろん、スポンサーや視聴者の声を無視することもできない。2つの会見には、そんな背景が見え隠れしていたといえる。

●タレント起用にも影響を与える「学閥」

 では、タレントをめぐる、さまざまなパワーバランスについて考察してみよう。まず、テレビマンがタレントの起用において重視しているのが、いわゆるネット世論だという。

「制作スタッフのなかには、番組のオンエア中に出演しているタレントの評判をネット検索で見ている人もいます。だから、ツイッターなどの一般視聴者と思われる個人アカウントなんかもよく見ているんですよ。結果的に誹謗中傷されてしまっているケースもありますが、出演者間のバランスで『嫌われ者』役を探している時には、そういった意見が参考になるんです」(同)

 しかし、タレント起用に最も絶大な威光を放つのが、「系列プロダクション」や「同じ大学出身」といった、いかにも日本的な「つながり」だという。

●『なんでも鑑定団』に福澤朗起用の裏側

 3月末、『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)で長らく司会を務めた石坂浩二が降板したが、後任として選ばれたのはフリーアナウンサーの福澤朗だった。この起用に関しても、実はからくりがある。

「『鑑定団』を制作しているネクサスの主要スタッフは、もともとイースト・エンタテインメントという制作会社から独立したメンバー。そして、当の福澤もイーストの関連会社であるノースプロダクションという事務所の所属です。

 つまり、両者はまったく知らない間柄ではない。しかも、現在のテレ東の社長、ネクサスの社長、『鑑定団』のテレ東側のプロデューサー、そして福沢は全員が早稲田大学第一文学部卒で強い結びつきがある。

 福澤の起用が発表された時は『なぜ福澤?』という声も聞かれましたが、実は、たいして不可解なキャスティングではなかったというわけです」(同)

 さて、タレントのイメージを守るのは所属事務所の仕事だ。しかし、イメージを大切にするあまり、プライベートの露出を制限しすぎると、逆にテレビ局にそっぽを向かれてしまうこともあるようだ。

「タレントのプライベートをのぞき見するような企画がありますが、出演に際して、事務所は番組を選びます。例えば、ある番組では『タレントの奥様の顔写真の使用はNG』と言われたのに、別の番組では出している……といったこともよくあります。

 ちなみに、タレント本人の出演を断る際は『スケジュールNG』という理由が一番多いですね。また、特に大手事務所の場合、台本の事前チェックはもちろん、収録後も『あの発言はカットしてくれ』などの要求はよくあることです。

 アーティストの場合は特にイメージを重視するため、あらかじめ決まっていた質問項目に答えてもらった後で『やっぱり、あの質問は使わないでくれ』とレコード会社側から言われることもあります。タレント本人よりも、マネジメントしている側が神経質になっていることが多いですね」(同)

●『金スマ』のお涙頂戴VTRはヤラセ?

 さらには、こんなこともあるようだ。

「特に『金スマ』のVTRのつくり方は恣意的ですね。本人の心情や発言を都合のいいように解釈して、結果的に泣かせるものにしている。要は、業界で言う『ふくらませる』というやつです。

 視聴者のなかには、そのうさんくささを見抜いて嫌悪感を抱く方もいますが、やはり大半の人は“涙”の前では無防備になる。これまで何度も、一部では『ヤラセ演出』と取り沙汰されてきましたが、番組が打ち切りにならないのは、その『あざとくもしっかりVTRをつくる』という鉄の掟を守ってきたから。同じことは、同じくTBS系の『爆報!THE フライデー』にもいえるでしょう」(同)

 さまざまな「しがらみ」や「思惑」を乗り越えて、番組をつくるテレビマンたち。そして、そんな番組に出続けるタレントたち。芸能界では、今日も熾烈な争いや駆け引きが、我々の見えないところで繰り広げられているのである。
(文=編集部)

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