日本中を揺るがせたSMAP解散騒動が、いまだにくすぶり続けている。メンバーだった木村拓哉と中居正広の2人をそれぞれ担ぐ二大派閥が、芸能界で幅を利かせつつあるのだ。



「芸能人やテレビ局のスタッフらが顔を合わせれば開口一番、飛び出すのが『ユーはどっち派?』という謎の挨拶なです。本当に困りますよ……」(テレビ局関係者)

 なんとその場で、木村派か中居派のどちらであるかを明確にしなければならないという。

「やっかいなのは、それぞれの派閥で芸能界の名だたる大御所が、ケツ持ちをしていることです。どちらの派閥に加わるかを表明しなければならないんのです」(同)

 ちなみに木村派の領袖が、お笑い界のドンである明石家さんまだ。

「必然的にお笑い界でさんま派と呼ばれる芸人は皆、木村派ということになる。雨上がり決死隊の宮迫博之、東野幸治、ジミー大西、今田耕司、後藤輝基。
ほかにも爆笑問題の太田光などが名を連ねています」(同)

 さらに強力な助っ人が木村派入りを表明する。それが、マツコ・デラックスだ。

「情に脆いマツコは、木村の窮地を知り応援する気になったようです。そもそも2人は高校時代の同級生。最近になってからようやく連絡を取り合うようになっていたんです。今回、マツコが木村派を名乗ったことで、有吉弘行やくりぃむしちゅーの2人も木村派を名乗るようになりました」(別のテレビ局関係者)

 さんまとマツコが木村派を標榜したことで俄然、火がついたのが中居派の芸能人だ。
さんまに対抗するかたちで中居派の後見人を買って出たのが、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で共演する“上方お笑い界の巨匠”である笑福亭鶴瓶だという。

「鶴瓶が名乗りを上げたことで、さんまもかなり焦り始めています」(同)

 今回、鶴瓶の呼びかけに応えるかたちで中居派入りを表明しているのが、芸能界のキャリアではさんまや鶴瓶にも劣らないタモリだという。

「タモリは中居の司会者としての才能に深く惚れ込み、行く行くは自分の後継にと真剣に考えているそうです。しかも、鶴瓶とは個人的に仲がいい」(放送作家)

 中居派入りを表明している芸能人は、ほかにもいるという。

「ドラマ共演で仲がいい松本人志、岡村隆史、宮根誠司、関根勤、久本雅美なども個人的に中居と仲がいい」(芸能界関係者)

●割を食うテレビ局のプロデューサー

 芸能界で勝手に派閥が立ち上がるのはいいのだが、そこで割を食うのが各キー局のプロデューサーだという。

「何が面倒かって? 決まっているじゃないですか、共演NGリストに深刻な影響を与えるのです。
しかも、それぞれの派閥の後見人は皆、各テレビ局のゴールデン&プライム帯で看板番組を持っている人たち。下手をしたら芸能界を二分する、あるいはテレビ局をバックにする、これまで経験したことのない大バトルに発展しかねないというわけです」(テレビ局幹部)

 解散した後も、SMAPというグループの亡霊に苦しめられるテレビ界。最終的に勝利を収めるのは中居派か、それとも木村派か。
(文=編集部)