活動再開を発表したゲスの極み乙女。ボーカルの川谷絵音が、5月7日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、大きな話題となった。

始動の少し前、一部メディアが「大手芸能プロ・田辺エージェンシーに移籍」などと報じたことにより、ネット上では今回の出演について「“芸能界のドン”ともいわれる事務所の所属になって、共演者の配慮がハンパない」などと指摘されているが、真実は表向きに報じられた内容とは少々ズレがあるようだ。

「川谷はベッキーとの“ゲス不倫”騒動で、それまで所属していたSPACE SHOWER MUSICから離れることに。その後はレーベルだったワーナーミュージックの所属となり、それは現在でも変わりありません。ところが、先の『田辺移籍』報道が尾を引いているようで、いまだにゲスや川谷に対して、報道すること事態に及び腰となっているメディアも数多くあるようです」(芸能プロ関係者)

 川谷本人は、所属事務所について一切発言しておらず、またワーナーや田辺エージェンシーに関しても沈黙しているだけに、一部では「移籍は破綻した」とも言われている。

「もはやこれらのウワサは収拾がつかなくなっているようですが、ゲスはTUBEを手掛けたS社長率いる芸能プロと業務提携を結んだ、というのが正確なところ。S社長は元々田辺エージェンシーの出身で、田辺社長の側近だった敏腕。
ゲスや川谷のマネジメントは行っていないものの、有事の際の“ケツ持ち”という立ち位置にいるようです」(同)

 つまり、田辺移籍というのは根も葉もないウワサ、とまではいかないものの、大半は間違っていたということになる。

「ワーナー側からすると、ただでさえコントロールが利かない川谷だけに、また何かトラブルが発生した時に備えて、業務提携という“保険”を掛けたというところでしょう。実際に『ワイドナショー』の出演も、ワーナーやS社長とは関係なく、川谷本人が決めたと聞いています」(テレビ局関係者)

 とはいえ、「田辺移籍説」にいまだ業界中が振り回されているのは事実のようだ。

「番組で共演した松本人志や東野幸治、ヒロミらが川谷を擁護するかのような姿勢を見せていたのは、田辺サイドに配慮したのではなく、単に『まさか出演するとは思わなかった』という気持ちから。本人を前にしたら厳しいことは言えなくなるものです。こうした忖度はテレビだけの話でなく、『週刊文春』(文藝春秋)でさえ、電話取材に川谷が応じた際には、その言い分をきちんと記事にしていたほどです。
メディアや世論が、こうまで振り回されているところを見ると、田辺の威光は伊達じゃない、ということなのでしょうが」(同)

 メディアだけでなく世論まで、あらぬ方向へと動かしていた川谷。ミュージシャンとしての才覚は十分に認められているものの、芸能界を生き抜いていくための要領も、人知れず習得していたのかもしれない。
(文=編集部)