『陸王』、うまくいきすぎ感に疑問噴出…「原作にないシーンがつまらない」

 12月18日放送の連続テレビドラマ『陸王』(TBS系)第9話の平均視聴率は15.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、前回から1.8ポイント下がったことがわかった。前回から「こはぜ屋」の今後を握る人物として登場した元テニスプレイヤーで現スポーツキャスターの松岡修造が出演しているが、ドラマ初出演とは思えぬ演技力の高さを大絶賛する声が相次いでいる。

『陸王』の素材であるシルクレイを生産する機械を失い、アッパー素材を提供しくれていた会社との契約も打ち切られ、生産中止の危機に陥っていた「こはぜ屋」。そんな時に買収というかたちで救済を申し出たのが、米国企業「フェリックス」御園丈治社長(松岡)だった。

 元は、シルクレイの特許を持つ飯山晴之(寺尾聰)に独占契約をもちかけていたが、飯山が首を縦に振らなかったことから、「それなら買収しよう」となった。御園は買収後も「こはぜ屋」としての会社の立ち位置はほとんど変わらないと説得。「こはぜ屋」社長の宮沢紘一(役所広司)も、社員の反対にあいながらも、将来のことを考えて買収話に応じることにした。

 だが、買収契約を結ぶ前日に飯山から「もっと別の方法があるんじゃねぇか?」と声かけられ、考えは一変。シルクレイを「こはぜ屋」だけが生産できることを武器に御園社長に“業務提携”と“資金援助”を持ち掛けたのだ。この時の「御園vs.宮沢」の白熱した社長同士のバトルに、ネット上では「スカッとした!」「こんなのが見たかった!」と大好評だった。

「融資するくらいなら自社で開発したほうがマシ!」と席をたった御園は、去り際に「御社は大変なチャンスを逃したことになりますよ。後悔してもその時は遅い!」と激怒。だが、このシーンの見どころはここからだ。この後、宮沢は御園に向かって「バカにしないでくれ! 後悔するのはあなたのほうだ!」と啖呵を切った。

 この時の役所の迫力といったら、血走った目に迫力満点の顔面力、まさに重鎮俳優の本領発揮という感じだ。しかし、相手の松岡も演技としてはまったくひけをとらず、十分に役所の相手役を務め上げ、ひいては役所を引き立たせるほどの演技力を見せつけた。松岡が今後、本格的に俳優業に進出するかはわからないが、間違いなく俳優としての地位を確立したシーンとなったといえるだろう。

 ただ、ストーリー自体の流れとしては「今回は見ごたえがあった!」という声がいる一方で、「原作にないシーンがつまらない」「オリジナルシーン必要?」などと、不満に思った人もいた様子だ。確かに、宮沢大地(山﨑賢人)が熱意と根性で見つけてきた新たなアッパー素材だが、話を聞いてくれたのが社長だったり、シルクレイが使えないのにすぐに商談成立したりと、うまくいきすぎている感は否めない。さらに、茂木モデルの「陸王」もソールが1足分しかないのにつくり直すことになった時には、これには「もしかしてソールを剥がしてつくり直すのか? それはダメだろう」と思った視聴者も多かったに違いない。

 気がつけば次が最終回。話の展開としては、「こはぜ屋」が新たな企業と提携してフェリックス社の御園社長が悔しがるところまで見たいところだ。そしてもちろん、これまで散々「こはぜ屋」をバカにしてきたアトランティス日本支社営業部長の小原賢治(ピエール瀧)、佐山淳司(小藪千豊)もギャフンといわせてほしい。

 さらに、茂木裕人(竹内涼真)と毛塚直之(佐野岳)の対決や、大地が「こはぜ屋」の跡を継ぐのかといった点も気になるところ。こうなると、あと1話で完結できるのか不安もあるが、きっと最後まで楽しませてくれると期待している。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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