『下町ロケット』視聴率1ケタ台目前の危機…前作の内容前提&複雑過ぎで理解困難

 阿部寛が主演を務める連続テレビドラマ『下町ロケット』(TBS系)の第2話が10月21日に放送され、平均視聴率は初回から1.5ポイントダウンの12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となった。まずまずの数字ともいえるが、2015年に放送された前シリーズと比べると「期待外れ」という印象も広がりつつある。このまま視聴率が下落を続ければ、予想外の1ケタ台突入という事態も考えられるだけに、テコ入れが急務といえるだろう。

 第2話では、佃航平(阿部)が社長を務める佃製作所が新しい事業として取り組み始めたトランスミッションの納品先であるギアゴーストが経営危機に直面。ライバル会社のケーマシナリーが特許侵害を指摘し、顧問弁護士の中川京一(池畑慎之介)を通して15億円のライセンス使用料を要求してきたためだ。

 中川といえば、前シリーズでもナカシマ工業の顧問弁護士として登場し、今回と同じように特許侵害訴訟を起こしてきた悪徳弁護士。そのときは勝利を勝ち取った佃製作所だったが、今回も新事業を中川に邪魔される展開に。

 そこで、佃製作所の顧問弁護士・神谷修一(恵俊彰)のアドバイスを受け、ギアゴーストと協力して、逆にケーマシナリーが特許侵害を犯していないかを調べ上げ、うまくいけば“クロスライセンス契約”に持ち込むという作戦に出たのだった。

 だが、結局は特許侵害を犯している部品を見つけることができず。しかし、最終的には佃は出資者となることを決断し、ギアゴーストとともに歩んでいくことを決めたのだった。そして、実はその裏で佃製作所側に、ケーマシナリー側の中川とつながっているスパイがいるのか? と思わせたところでエンディングを迎えた。

 すでに、原作者の池井戸潤のファン、前シリーズのファンを取り込んでいるだけあって全体的には「熱くて面白かった」「2作目もとても面白い」「ハラハラドキドキの展開。

 来週も楽しみだ!」という声が続出しているが、一部では展開の早さを指摘する声も。

 というのも、今回の続編では再び中川が登場し、前シリーズを見ていることが前提で話が展開されていったためだ。当然、視聴者のなかには前シリーズを見てなかったりする人も多数いるはずだ。それにもかかわらず、いきなり「うちは(悪徳弁護士の)蛇野郎に勝ったじゃないですか!」と啖呵を切られてもまったく話の展開についていけない。

 そのため「テレビの下町ロケット。詰め込み過ぎで、原作を読んでいないと話についていけないレベル」「下町ロケット、前のを見てなかったから話についていけない」「なんかジェットコースター並みの展開。早すぎる」「下町ロケット、話が難しすぎてわからない」という声もあがり始めている。

 ところどころ前シリーズの説明が入っている箇所もあるにはあるが、なにゆえ本編も「ギアゴーストのトランスミッション開発」と「帝国重工のロケット事業、バブル開発」が同時進行で展開されていっているため、今回から初めて『下町ロケット』を見始めた人にとっては情報量が多すぎて処理しきれないのだ。

 それに加えて、登場人物も非常に多いわけだが、こちらもすでに「視聴者は知っている」という前提で話が展開されていくため、もはや誰がどの会社に属していて、一体何をしている人なのかということすらわからないまま、第2話も終わってしまったという人も多くいることだろう。

 やはり続編を意識し過ぎるあまり、初めて見る視聴者も大勢いることを忘れてしまった製作者側に責任があるのではないだろうか。現状では、新規視聴者の獲得に苦労しているように見受けられる。

 早くも、前シリーズが大ヒットを記録したという驕りが仇となり始めた『下町ロケット』。このまま下火にならなければいいのだが。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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