佐藤浩市を批判する百田尚樹ら“安倍応援団”に批判殺到「バカな連中」「三流愛国者達」

 俳優の佐藤浩市がインタビューで、安倍晋三内閣総理大臣を揶揄したとして炎上中の騒動。批判の急先鋒に立つ作家百田尚樹氏に芸能界から反論が相次ぐなど、騒動が沈静化する気配はまったく見えていない。

 佐藤は5月24日公開の映画『空母いぶき』(キノフィルムズ)に、垂水慶一郎内閣総理大臣役で出演。役柄をめぐり、「ビッグコミック」(小学館)のインタビューで「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです」と語った。

 この佐藤の発言に対し、潰瘍性大腸炎を患う安倍首相を揶揄していると著名人から批判が続出。百田氏もツイッターで、「三流役者が、えらそうに!! 何がぼくらの世代では、だ。人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが!」「『下痢する弱い首相にしてくれ』という一役者の要求に、脚本をそう変えたと聞いて、もう絶対に観ないときめた」と怒りをあらわにしている。

 またジャーナリストの有本香氏は、「役を受けておいて、他人の持病(しかも難病)を揶揄し脚本書き換えさせて『反体制』した気になるなんて激しくカッコ悪い」とツイート。幻冬舎の見城徹社長もツイッターで、「最初から首相を貶める政治的な目的で首相役を演じている映画など観たくもない」と批判を展開している。その流れを受けて、実業家の堀江貴文氏も「佐藤浩市がひどいに決まってんだろ」とツイートしている。

 だが、その後、そんな百田氏に対する批判が噴出しており、タレントのラサール石井はツイッターで「佐藤浩市氏のどこが三流なのか。役者の何を知ってるのか。自分の意に沿わないと三流なの?」と反論。お笑い芸人村本大輔ウーマンラッシュアワー)も「違う考えに臆病でストレスに弱い三流愛国者達 by一流芸人」と“三流役者”発言を皮肉った。

 また太田光爆笑問題)は、5月14日放送の『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で冒頭から騒動に言及。「ちょこっと言ったことを変なふうに自分なりに解釈して、なんだかんだギャーギャー騒ぐんだな」と苦言を呈し、「迷惑だろうね安倍さんも。あんなバカな連中が自分の味方だっていうと、安倍もバカだって思われちゃうからさ」と語っている。

 インターネット上でも佐藤を擁護する声は見られ、「インタビュー全文を読みましたが、真っ当かつ謙虚でさえある内容だったと思います」「百田氏にとっては、自分が気に入らない人間はみんな三流ということか」といった意見が上がっている。

 漫画家の小林よしのり氏は、「わしは佐藤浩市を『三流役者』とは思わない。権力に対する批判精神を持っているのは立派なことだ」と擁護。元衆議院議員でコメンテイターの上西小百合氏も「今回批判している百田さん達が飛躍しすぎているんじゃないかと思う。佐藤浩市さんのインタビューは安倍総理に全然関係ない話」として、佐藤の発言を問題視する向きの解釈が間違っているとの見解を示した。

 こうした一連の騒動を受けて、ネット上でもさまざまな見解を飛び交っている。

 佐藤に対しては、「おなかを壊しやすい設定にしてもらった意図がわからない」「体制側を演じたくなかったからといって首相を軟弱な人物に見せようとするところに悪意を感じる」「仮に誤解があるなら、彼自身がなんらかの説明をするべき。彼が沈黙を貫いていることで騒動が大きくなっている」といった指摘が上がっている。一方で「そもそも映画やお笑いで政治風刺するのは古今東西当たり前に行われてきたのに、なぜ百田らが過剰反応するのかわからない」と擁護する声もある。

 百田氏ら佐藤への批判に対しては、「難病を揶揄するような発言の佐藤を批判するのはわかるけど、三流役者は言いすぎ」との声もあるが、「佐藤は首相を揶揄していないと思う。インタビュー全文を読むと『弱さを抱えつつも日本を真剣に守っていこうとする総理』を演じようとの思いが伝わってくる」と、そもそも首相揶揄という解釈自体が間違っているとの指摘もある。

 さらに、百田氏らを批判する芸能人たちに対しては、「三流役者という言葉だけに焦点が当たっているが、佐藤が批判されている一番の原因は、病気を抱えている人を茶化すような発言をしたことにある」として、佐藤を擁護する芸能人たちの論点がずれていると指摘する声が多い。

 コメンテーターの玉川徹氏は「単に安倍応援団の人が、安倍をバカにしてるという風に受け取って怒ってるってだけの話ですよね。別にそれ以上でも、それ以下でもない」と語っているが、今回の騒動は保守派vs.リベラル派といった政治的な立場での争いへと発展している感がある。

 他方、百田氏と芸能人の“場外乱闘”に発展したことで、「佐藤浩市が騒動以降“黙して語らず”なのに、周りだけで騒いでいる印象」「いい年をした大人たちが何を言い争っているんだか」と、過熱する騒動に辟易している人も多いようだ。

 公開を間近に控え、思わぬケチがついてしまった映画『空母いぶき』。作品が不憫でならない。
(文=編集部)

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