【「本屋大賞2020」候補作紹介】『ライオンのおやつ』――33歳で余命宣告され...人生最後に食べたい「おやつ」をめぐる心温まる物語

【「本屋大賞2020」候補作紹介】『ライオンのおやつ』――33歳で余命宣告され...人生最後に食べたい「おやつ」をめぐる心温まる物語
『ライオンのおやつ』糸, 小川 ポプラ社

 BOOKSTANDがお届けする「本屋大賞2020」ノミネート全10作の紹介。今回、取り上げるのは小川 糸著『ライオンのおやつ』です。

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 『キラキラ共和国』や『ツバキ文具店』などの作品が本屋大賞にノミネートしてきた小川 糸さん。人の優しさや幸せ、人生のあり方を再発見でき、読後にはどこか温かい気持ちになる作風は、本書『ライオンのおやつ』でも健在です。

 主人公は、がんの余命宣告を受けた33歳女性の海野 雫(うみの・しずく)。残りの人生を過ごす場所として選んだのは、瀬戸内海に浮かぶ「レモン島」にあるホスピスです。その名も「ライオンの家」。終末期の患者をケアする施設とはいえ、医療行為を完全にしないというわけではなく、延命治療をしないだけで、苦痛を和らげる最大限のケアは施してくれます。

 雫は幼いころに両親を亡くし、育ての親である叔父には、自分の余命が残り少ないこと、がんであることを隠していました。叔父の平穏な生活を乱したくないという雫なりの精一杯の配慮であると同時に、叔父に告げても告げなくても、自分が死に向かっている事実は変わらないという気持ちも......。

 そうした思いを抱えた雫を「ライオンの家」で迎えたのは、個性豊かで心優しいメンバーたち。「ライオンの家」の代表兼看護師のマドンナは、2つに分けて編んだおさげはほとんど白髪で、なぜかメイド服を着ています。ほかにも、叶姉妹を自虐ネタに使う調理担当の狩野姉妹、スケベオヤジの粟鳥洲(あわとりす)さん、入居者に自慢のコーヒーを振舞うマスター、島に移住してぶどうを育てる好青年のタヒチくん、雫の心の支えとなる犬の六花(ろっか)など。彼らとの交流から、雫の心は少しずつ変化していきます。


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