90年代後半『笑っていいとも!』で、本人は喋らず吹き替えに動きを合わせるマッチョ外国人として人気を博した、ミスターマッスルことランディ・マッスル。
何者かまったくわからないうえに、「おいタモリ!」「どうなってるんだ中居!」と横柄な態度で出演者を呼び捨てにし、生放送にも関わらず吹き替えの声と動きがぴったり合っているなど、画期的な演出で視聴者の笑いを誘った。
その後、2008年に渋谷区で爆発火災が発生した際に、たまたま付近を歩いていたマッスルが重傷者を救助し、NHKのインタビューに答え、その模様が夜のニュースで流された。ニュースでは現場近くにいた人として紹介され、ネット上で話題になった。しかし、救助したにも関わらず「吹き替えがおもしろいのに本人が喋ったら台無し」「近くを歩いていたというのが怪しい」と、散々な書き込みが相次いだ。
マッスルは現在、有限会社マッスル・パワーズという外国人タレント事務所を経営している。事務所はわずか二畳と狭く、1000人の所属タレントのスケジュール管理を、すべてマッスルひとりで行っている。
決して儲かっているとは言えないが、日本人の妻との間に生まれた長女に会わせるため、2012年には初めて祖国イランから母親を日本に招くこともできた。外見からは想像できないが、根は真面目な男である。下ネタOKでタモリも驚いたハーフ美女
マッスルと同じく、90年代後半に『笑っていいとも!』出演から売れっ子になったリサ・ステッグマイヤー。最初は英語クイズコーナーの講師として出演していたが、アメリカ人と日本人のハーフである綺麗な容姿や、明るく礼儀正しい振る舞いなどから老若男女の支持を受け、月曜レギュラーとして活躍した。
「陰毛の色は眉毛と同じ色」と告白し、タモリたちを驚かせたこともあり、一時期はNHKと民放各局すべてにレギュラー番組を持つほどであった。インタビューなどでは「結婚するなら絶対に日本人。アメリカ人男性は自信過剰なところがダメ」と繰り返してきたのに、2003年に金融会社勤務のアメリカ人男性と結婚。夫の仕事の関係で現在は香港に住んでいる。年に数回、日本のメディアに出演する以外は、香港で夫と2児の母として暮らしている。
外国人タレントも日本人タレントと同じ社会人。
(文・編集部)
オススメ書籍:『リサ・ステッグマイヤーの心に残る英語―音読して覚える英語の名文・名ゼリフ』[単行本](日本文芸社)/著:リサ・ステッグマイヤー