《前編》怪しい商売に手を染めた4人の芸能人
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マルチ商法で逮捕された元ジャニーズJr.

 人気商売である芸能人。しかし人気が落ちてしまえば、稼ぐ手段を奪われてしまう。すると、知名度を利用して怪しげな商売に手を出す者が多いのである。あの芸能人が関わっているから安心、というわけではないようだ。
 人気男性アイドルを多く輩出する大手事務所に所属していた榎本雄太。彼は1995年にテレビドラマ『3年B組金八先生』に出演するなど、テレビや舞台で俳優として活躍していた時期もあったが、2000年に事務所を辞めると、音楽活動をしながらマルチ商法に手を染めるようになってしまった。mixiなどでファンの女性に「がんに効く」お茶を売ったり、浄水器を送りつけたりするなどしていた。着実に会員を増やし会社幹部にまで登り詰めていたという。この事件は、榎本が失業保険の不正受給で2011年に逮捕されたことで、やっと全容が発覚した。
 その後も榎本は実業家として複数の会社を経営し、「友達にならない?」などとSNSを通して若者に近づき、「98.2%の確率で当たる」などと言って「錬金王」なる競馬投資ソフトを販売していた。結局、自身が代表取締役事業者を務める株式会社イノセントライブは、業務停止命令をくらうことになった。

 同じくジャニーズ事務所に所属し、光GENJIのメンバーとして活躍していた山本淳一にも詐欺疑惑があった。山本は2001年2月に、遠山景織子との間に長男をもうけたが、未入籍のまま破局。それが原因で事務所から独立せざるを得なかったという。
 その後、自身のファンクラブを立ち上げ、グッズなどを販売するも、入金しても商品が届かないという事態が発生した。ファンクラブの運営には元ファンの女性をマネージャーとしてタダ働きさせ、さらに彼女に別のアルバイトをさせ運営費を捻出していたことも分かっている。
 この事件は結局立件されることはなかったが、山本は2006年に「ミリオンダラーハッピー」という名義のバナー広告ホームページを設立し、商売を再開した。2011年5月からホームページの更新が止まっているが、彼が今度どのような活動をしていくのか注視していきたい。

>>>後編へつづく

(文・編集部)図版:arishasun / 123RF

オススメ書籍:『悪徳商法 わざと引っかかってみました』[文庫](彩図社)/著:多田文明