短歌を投稿出来るアプリ『うたよみん』:鈴木詩子連載96

短歌を投稿出来るアプリ『うたよみん』:鈴木詩子連載96
(C)SHIIKO SUZUKI 2016

ため息が全部お金になったらいいのに…
鈴木詩子の「私が出会ったウンザリ女」

第96回「短歌を投稿出来るアプリ『うたよみん』」

 先日、主婦のJちゃんとお茶した時の事です。

「わっ!」
「何、詩子そんなに驚いて…男からメールでもきたの?」
「違うよ! 実は最近、枡野浩一さんの影響で『うたよみん』っていう短歌を投稿出来るアプリにハマっていて…」
「えっ! 詩子ってそんな高尚な趣味を持ってたの? 嘘でしょ…本当に短歌なんて作れんの?」
「う~ん、ちゃんと作れているのかよく分からないけど…とりあえず57577に気持ちを封じ込められるように自分なりにやってるんだけどね」
「封じ込める、だって! 偉そうに…ムカつくわ~!」
「まあまあ…私、制限のある中で工夫しながらあれこれ考えるの好きだし、今までやった事無かったから凄く新鮮で、リフレッシュっていうか癒されるんだよね」
「癒しなんて必要無いでしょ?たいして忙しくも無いくせに…」
「まぁ、そうだけど…何だか最近TwitterとかInstagramに疲れてきちゃったから『うたよみん』ばっかり見ちゃうんだよね。色んな人達の短歌読むのは本当に楽しいし、私が躊躇して使えないようなロマンティックワードを自然に使っていたりして勉強になるな~って思って」
「で、何? さっき驚いてたじゃん」
「そうそう! あのね、私が投稿した短歌に『よいね!』がついたの!」
「よ、よいね?」
「Instagramの『いいね!』みたいなもんだよ。タイムラインに色んな人の短歌が流れてくるから気に入ったのがあったらポチっと押すんだよ」
「へ~凄いじゃん! どんな短歌に『よいね!』ついたの?」
「初めて作ったやつに2つ『よいね!』ついてるよ! 嬉しいな…。最初どんな事を短歌にしたらいいのかよく分からなくて『♯レシピ短歌』っていうタグがあったから、〝ガスコンロオイルサーディン火にかけて 葱をたっぷりレモン醤油で〟っていうのを投稿したんだよ」
「ふうん、思っていたよりもまともだね。美味しそうじゃん」
「ホントに!?」
「他にどんなの作ったの?」
「〝電車の中 隣の席のサラリーマン「卵でとじて…」甘えた寝言〟っていう…」
「なにその状況…詩子にとっての萌えシチュエーションなの?」
「いや、この間あった本当にあった出来事だよ」
「はぁ? まんま書いてどうすんだよ…その先に感じた事があるんじゃないの? 何が『気持ちを封じ込める』だよ…聞いて飽きれるわ」
「うっ…あとね、1つも『よいね!』がつかなかったのが〝絶対に女友達いないよね ドラえもんのしずかちゃんて〟ってやつなんだけど…」
「そんなの、ただド直球の嫉妬じゃん! 見苦しいからやめなよ…どう考えても向いてないよね、短歌…」
「うゔ…」


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