ファンについて:ロマン優光連載102

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第102回 ファンについて

 最近、岡崎体育さんのファンクラブについての騒動などを契機に「『ファン』とは何なのか」みたいな話が一部で盛り上がっていました。お金を落とすのがファンなのか? メディアの前で応援しているだけの人はファンではないのか?

 ファンの在り方といっても沢山あるわけで、対象の職種によっても違ってきますし、個人の性格によっても違ってきます。テレビタレントのように出演料や事務所からの給料で収入を得ている人なら、特にファンから直接お金をとらなくても、在宅で応援してくれてるだけで、そこでの好感度の高さが仕事に繋がったりもするわけです。しかし、ミュージシャンや漫画家、文筆業のように作品や実演の対価で収入を得てる人にとっては、作品や実演にお金を落としてくれる人がいなくては生活ができません。かといって、たとえ中古だろうがレンタルだろうが図書館だろうが、聴いてくれてるだけ、読んでくれてるだけでも嬉しく感じる人もいるわけで、何か買ってくれた人だけがファンと言い切れるわけではないし、難しい話ではあるのです。ちなみに、ファンだと称しながら作品を借りたり中古で買ったという話をプロの造り手に直接言うのはデリカシーのない好意であり、たいてい不快に思われるわけですが、それは生活が維持することが可能な範囲に届くまで売れている人たちの場合です。全く売れてない、生活費を別の仕事などでまかなってるタイプの造り手の人だと、そんなデリカシーのない話をされても普通に喜んでくれる人もたまにいます。それぐらい認めてくれる人に餓えているのです。
  例えば、文筆活動をメインにやっている人がテレビ等に出る機会があったとします。そうなると、作品に全く触れたことはないけどテレビ出演の際の姿が好きだという人は必ず出てきます。好きになる方はタレントに対するのと同じ感覚で「作品は全く知らないけど、自分は○○先生のファンです」と思ってるのでしょうが、実際そのことを伝えられたら、対象に当たる人はどういうふうに思うのでしょう?
 仮に絵本作家ののぶみさんに「情熱大陸見ました! 絵本は興味ないけど昔の武勇伝最高です! 総長ってほんと凄い! ファンになりました!」と言ったとしましょう。絵本作家なのに作品に全く興味を抱かれていないという事実にのぶみさんが傷ついてしまう可能性もある一方で、絵本作家としてではなく有名人としての自分に対してついたファンだと素直に受け入れて喜ぶかもしれない。さらには不良としての自分の姿を尊敬されたということで絵本を誉められた時以上に喜ぶ可能性だってあります。のぶみさんが例として適切かどうかはさておき、こういう事は相手の気質によって、どう捉えられるかは千差万別。「作品を知らないけどファンです」と言われて「よろしければ作品の方も」と軽やかに営業できる人もいれば、「俺は見せ物じゃない!」といきなりブチ切れる人も、「オスとしての俺の魅力、凄いな!」といきなり自惚れる人もいるわけで、結局のところファンは余計な情報を対象に伝えないのが一番いいのです。 


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2018年2月9日のライフスタイル記事

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