新宿の思い出横丁や、ゴールデン街などの老舗飲み屋街の飲食店に防犯カメラが続々設置されている。警察や商店街が防犯カメラを増設するのはわかるが、例えば思い出横丁にはわずか数坪のカウンター店にも関わらず、1店舗に3-4台の監視カメラが設置され、近くのお店も同様に設置。
外国人観光客や女性にも安心して楽しんでもらうため…というのは建前。実際にはもっと深刻な理由がある。
「もともと酔っ払いばかりなので、まれに払い忘れて帰っちゃうような人はいるんですが、計画的に無銭飲食する悪質な輩がいるんです。当然近隣店で情報交換して再来すればすぐ通報しますが、あるお店では暴行まがいの騒動もあって怖いので監視カメラを設置することにしました」 (飲食業)
「監視カメラが増えたのは、昼間の不在時に勝手に店に入って荒らして行く人がいるから。もちろん閉店後にお金は置いてきませんが、小さいお店だと警備会社にも入ってないですからね」(飲食店店員)
結構な頻度で飲食店も犯罪被害にあっているようなのだ。
自衛のため仕方なくの防犯カメラ。老舗店に監視カメラは粋じゃないが、古い街は路地が多いため死角も多く、証拠保持のためには仕方ないのかも。
(文・編集部I)写真:(C)amornme / 123RF.com ※画像のIP表示を修正