おせちが届かず……そもそも宅配業者が「クール便」を扱うのは無理?

 ヤマト運輸とは30年近い取引があるという北海道の小売店店主が憤る。


「年明けの3日のことでした。関東まで4件の荷物を冷蔵で運んでほしいとヤマトに依頼したところ、翌日、お客さんから『冷凍だった』とクレームが入ったんです。ヤマトに伝えたら、担当ドライバーから『途中の幹線輸送で冷凍になった』と謝罪された。年末に“おせちの問題”があったばかりなのに……」


おせちが届かず……そもそも宅配業者が「クール便」を扱うのは無理?

 昨年末、トラックの温度設定を間違え、福岡県から北海道へのおせち料理、1200個以上を配達できなかったヤマト。冷凍して送ったはずの商品が、冷蔵で送られていたことが原因だった。被害総額は1800万円に上っている。


 ヤマトがクール宅急便の不祥事を起こすのはこれが初めてではない。13年にはクール便を社内規約通りに取り扱っていない拠点が全体の3分の1もあったとして、謝罪に追い込まれている。


 だが、翌14年、私はヤマト最大の中継拠点「羽田クロノゲート」に1カ月間潜入取材した際、クール便の荷物が社内ルール違反にあたる10℃以上の温度で仕分けられている現場を何度も目撃した。


■「お歳暮の時期などは冷蔵・冷凍庫に入りきらない」

 ヤマトは昨年、働き方改革の一環として取扱荷物の総量を絞っていたはずだった。その最中に今回の不祥事は起きたことになる。


 改めて思うのは、そもそも宅配業者がクール便を扱うのは無理ではないか、ということだ。ヤマトの場合、集荷から配達まで積み替えは5回に及ぶ。その間、厳密な温度管理をするのは不可能に近い。

...続きを読む

あわせて読みたい

文春オンラインの記事をもっと見る 2019年1月12日の社会記事
「おせちが届かず……そもそも宅配業者が「クール便」を扱うのは無理?」の みんなの反応 3
  • 匿名さん 通報

    吉幾三さんが推してたのだから、吉さんに解決してもらおう!

    0
  • 匿名さん 通報

    繁忙期に大量の出荷をするほうが悪い、ヤマト運輸は来シーズン以降おせち輸送を拒否するほうが良いだろう。特定の時期に合わせて過大な負担を強いるような利用者は決して「上客」ではないんだぞ。

    0
  • 匿名さん 通報

    クール便を過信してはいけない。繁忙期になれば粗雑になるのは当たり前。ヤマトでこれだからそれ以外の運送業者は?だよねー。アマゾンが自社で配達するとどうなるのかな???

    0
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

新着トピックス

社会ニュースアクセスランキング

社会ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

国内の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。