「加藤のマラソンが間に合わない…」『27時間テレビ』片岡飛鳥がナイナイの前で泣いた日

 フジテレビ・チーフゼネラルプロデューサー片岡飛鳥氏のロングインタビュー第8回。今回も人気のテレビっ子ライター・てれびのスキマさんがじっくり聞きます。(全11回の8回目/ #1 、 #2 、 #3 、 #4 、 #5 、 #6 、 #7 、 #9 公開中)


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■全然“普通じゃない”『めちゃイケ』の打ち合わせ

<『めちゃイケ』はドキュメントバラエティのひとつでありながらも、“コントとホント”が入り混じった他に類を見ない番組だった (→#7) 。人事異動などの「休止期間」がありながらも総監督として演出をしてきたのが片岡飛鳥だが、どのような作り方をすれば、あのような空気の番組ができあがるのだろうか。>


『めちゃイケ』の作り方ってよく特殊だと言われるんですが、なにかひとつやりたいことがあると、僕は全員と別々に打ち合わせをするんです。22年間も続いた番組ですからタレントごとにバージョンアップはあったけど、「それぞれの個性に合わせた言葉」で1人ずつ違う説明をしてきた。たとえば、まず矢部だけには台本を使いながらほとんどの手の内を明かして、僕が思っていることを進行役として表現してもらう。ところが僕と矢部の頭の中にあることが収録でその通り実現するわけじゃない。なぜなら全員の頭の中がバラバラなので。


「加藤のマラソンが間に合わない…」『27時間テレビ』片岡飛鳥がナイナイの前で泣いた日

 岡村には若い頃には8~9割、説明しているときもあったけど、どんどんその割合が減っていって、最終回の頃って、半分も知らなかったんじゃないかな。責任はあるはずなんだけど結構気楽なポジション(笑)。でもそのほうが今の岡村の個性には合っていて、活き活きしていく。だから台本もチラッと見るだけだし、時には読んだつもりの台本が矢部とは全然違うものだったりする(笑)。その逆で、昔はあまり説明しなかった加藤には、今はもっと言っとこう、矢部に言い足りなかったことも1つ知っておいてもらおう、とか。濱口はあえて知りたがらない人だからそういう意思表示をしてくるんです。「僕は知らないほうが楽しいです」って。だけど言外に、もう長い付き合いですから僕が思っていることは感じてくれていたような気がします。天才の有野はこっちの話を聞いているのかいないのか、だいたいコーヒーすすってましたね。もう1人の天才、山本は打ち合わせ中によく耳アカほじってたなあ……腹立つでしょう(笑)? ただ、それがみんなの個性だった。


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