藤井聡太七段が学び、英国王室も御用達 「モンテッソーリ教育」に1日密着してみた

■「先生が教える」を最小限にとどめる

 床に1畳分くらいのカーペットを敷いて、そのうえに哺乳類の絵が描かれたカードを並べている男の子がいました。カードに描かれた動物とおなじ動物のフィギュアを探してきて並べる「おしごと」です。色や形で判断すればおしごとは完了するのですが、その男の子は動物の名前を知りたいと考えました。


 カードの絵だけをみても何という動物かわからないものは図鑑で調べます。男の子は、イルカの仲間を調べるために、魚の図鑑をもってきてしまいました。イルカを魚だと思ってしまうことは、「幼児あるある」ですね。これではらちがあきません。そこで先生が、哺乳類も魚類も載っている「大図鑑」をもってきてくれました。すると、探していた動物が、「イロワケイルカ」であることがわかりました。


 図鑑を調べることで、フィギュアの大きさが動物の大きさを正しく反映していないこともわかりました。イルカの仲間が終わると、男の子は「ラッコも探したい!」といいだしました。図鑑のなかで、ラッコはどうやって探せばいいでしょう。


「ラッコはどこに住んでいるのかな?」


 先生がヒントをだします。


 どこまでヒントをだすのか、どんな形で提示するのか。それぞれの子どもの個性や発達段階をふまえ、その場の状況も加味しながら、先生はそのつど的確に判断します。その微妙なさじ加減がモンテッソーリ教育の教師の腕のみせどころなのでしょう。まさに職人芸です。


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