『昭和天皇の声』を描いた作家・中路啓太「この世を支配しているストーリーとはいかなるものか」

 激動の昭和を舞台に小説を書き続ける作家・中路啓太さんが最新作『 昭和天皇の声 』(文藝春秋刊)を刊行しました。ある新聞書評では、「歴史書とは違う『歴史大衆小説』の良さを改めて感じさせてくれた一冊」と評され、話題に。中路さんが、「作家が歴史を描く意味」についてじっくりと語ります。聞き手は、近現代史研究者の辻田真佐憲さんです。(全2回の1回目/ #2 へ)


『昭和天皇の声』を描いた作家・中路啓太「この世を支配しているストーリーとはいかなるものか」

■「君は研究をやっているのかね」と言われたこともあります(笑)

——中路さんはアカデミズムのご出身で、大学院の博士課程まで進まれたそうですね。そういう背景をお持ちの方は、概説書やノンフィクションを書くケースが多いと思いますが、なぜ小説を書く仕事を選ばれたのでしょうか。


中路 アカデミズムといいましても、私は美学芸術学科で思想系なんです。だから特に学問的に歴史の文献を読んでいたわけでもないんです。しかも、研究者生活に少々くたびれて(笑)、研究室を離れた後、小説を書いて応募しましたら、小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、デビューすることになりました。


——そうだったのですか。ちなみに、美学で思想系というのはどういった研究をされていたのですか?


中路 禅の思想と芸術の体験との関わりを研究テーマにし、禅籍を読んでいました。古文漢文は得意でしたから、図書館で、研究テーマとは関係のない、古い歴史の文献も趣味として読んでいたのですが、それを教授に見つかって、「君は研究をやっているのかね」と言われたこともあります(笑)。


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