「水、水、水」と叫びながら殺された兵士たち 悲惨すぎる戦争の始まりだった“ノモンハン事件”の裏側

昭和14年5月12日払暁に来襲したソ聯軍を迎えて火ぶたを切ったノモンハンの徹底的敗北を軍事通たりし筆者がその裏面史を描く


初出:文藝春秋臨時増刊『昭和の35大事件』(1955年刊)、原題「ノモンハンの敗戦」( 解説 を読む)


 関東軍には以前から一種の悪癖があった。陸軍省、参謀本部を小馬鹿にしたり、時の政府の方針など屁とも思はず、自分たちのやりたい放題のことをやる。それが日本として対内的にも対外的にもどんなマイナスになろうと知らぬ顔で通そうとする気風である。


 この関東軍の悪癖は軍部全般に伝染し、やがて日華事変を巻き起すのであるが、それは本題から外れるので省略する。とに角、昭和初頭、高級参謀河本大作大佐が軍司令官や参謀長にも内緒で満洲王張作霖を暗殺し、田中義一内閣を瓦解に至らしめ、次いで間もなく満洲事変を惹き起して成功してからは関東軍はいよいよ本領(?)を発揮して張皷峯事件から、ノモンハン事件に発展させたり、満洲国協和会問題で中央に楯ついたり手におえぬ狼籍振りを見せた。その中のノモンハン事件をとりあげて解剖してみよう。


「水、水、水」と叫びながら殺された兵士たち 悲惨すぎる戦争の始まりだった“ノモンハン事件”の裏側

■国境線の侵犯から起きた紛争事件

 ノモンハン事件というのは、外蒙と内蒙(満洲国)との国境線の侵犯から起きた紛争事件である。外蒙と内蒙と区分はしても、元々広漠果てない蒙古平原にソ聯とか、日本とかが人為的に線を引っ張ったのだから、住民の蒙古人にとっては迷惑この上もない障害線である。


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「「水、水、水」と叫びながら殺された兵士たち 悲惨すぎる戦争の始まりだった“ノモンハン事件”の裏側」の みんなの反応 10
  • 匿名さん 通報

    昔の日本軍は自国生産の武器で戦ってたから強かったものの、今の日本は自国生産の武器は無いんじゃないかな。どれもアメリカ産でしょ、だから自衛隊は実際に戦争・戦場へ行くようなことがあれば弱いとも言われてる。

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  • 匿名さん 通報

    歴史の皮肉。東京裁判で欧米は日本の侵略性を追求した。結果、どうなったか。欧米は世界中の植民地を侵略維持することができなくなった。欧米は裁判後のことを判断できなかった。

    1
  • 匿名さん 通報

    日本の主産業は絹と綿花の加工であって、アメリカへの綿糸の見返りに工作機械と石油を輸入して、東アジア向けに簡単な機械類を輸出する状況の自国生産で?ねぇ!

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  • 匿名さん 通報

    ソ連の将軍曰く「日本軍は兵は一流、将は三流」

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  • 匿名さん 通報

    匿名さん 2019/09/23 22:44 ← 知的障害の同和部落民であるお前の仮想戦記の話など別に興味ないし。

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