ユニクロ潜入・横田増生×東京新聞・望月衣塑子 「ふざけんな!」から取材は始まる

「ふざけんな!」からジャーナリズムが始まる! 実際にユニクロで1年働いて書き上げた潜入ルポ 『ユニクロ潜入一年』 を刊行した横田増生さんと、菅官房長官を「質問攻め」する東京新聞記者・望月衣塑子さんが初対談。全2回の後編は、嫌われても臆さず取材し続ける2人の信念を語っていただきました。(11月25日のイベントを収録。司会は大山くまおさん)  前編 はこちらから。


ユニクロ潜入・横田増生×東京新聞・望月衣塑子 「ふざけんな!」から取材は始まる


■取材してユニクロ、官邸は変わったか?

望月 横田さんは『ユニクロ潜入一年』の前に 『ユニクロ帝国の光と影』 を書かれていますが、この本が出たことでユニクロ自体、変わってきた部分が絶対ありますよね。


横田 僕の本が出たからかどうかは、社長の柳井(正)さんが答えないからわかりませんが、ユニクロの労働環境は良くなっているし、賃金も上がっていると思います。時系列で言うと、『ユニクロ帝国の光と影』が出た後に「地域正社員」という形で1万人以上を正規社員として雇用するようになりました。これはユニクロの雇用戦略の大きな転換です。店長にも残業代が出るようになりました。さらに、店長などの正社員の月の労働時間の上限は、240時間未満から220時間未満に下がっています。閑散期には195時間未満にまで下がりました。


――望月さんは今年6月から官房長官会見に出席していますが、会見自体に何か変化はありますか? 


望月 日に日に官邸側が強硬になっていると感じています。これまでは、官房長官会見は質問者の手が挙がらなくなるまで質問に答えるのがルールだったんです。たぶんアメリカの国務省やホワイトハウスの会見の真似ですね。だから納得がいかないときは何回でも聞くことができました。

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