銀行の子会社が「おじさん」を再生産する牢獄になっている

「『俺が、会社を良くしてみせる』。関連会社に行く同期は、送別会でそう意気込んでいました。それが、半年も経つと、すっかりやる気を失って、目から生気が抜けてしまったんです」


 こう話すのは、バブル世代のメガバンク幹部だ。
 
 メガバンクの子会社、関連会社には、メガバンクが決めた通りに事務を進める下請け業務を担う会社が多い。そこは、責任から解放されながら給与が払われる天国であり、変化しない秩序と能力の発揮が許されない牢獄でもある。


銀行の子会社が「おじさん」を再生産する牢獄になっている

■頑張っても出世することはない

 あるメガバンクの取締役経験者は言う。


「私はある関連会社の社長になりました。ただ、この会社で、メガバンクの入行年次は私が一番下でした。つまり最若手です。メガバンクでの入行年次が上でも、最終ポストが私よりも下だった先輩は専務、その先輩より下のポストで終わった、さらに入行年次が上の先輩が、常務……。といった具合に、メガバンクでの最終ポストだけが会社の秩序を支えています。これが逆転することは決してありません」


 メガバンク本体の持ち株会社の社長、頭取を頂点としたピラミッド型の年功序列の組織を維持するためには同期を順次、本体から放出するしかない。その一方で、彼らを解雇するわけにもいかない。そうした中、終身雇用、年功序列を守るためには、こうした人員を吸収する、「逆ピラミッド」型の子会社や関連会社が必要になるのだ。


 ここでは、頑張っても出世することはない。給与も地位も、メガバンクの最終ポストによって規定されている。最若手がトップにいようとも、創意工夫で生産性を高めることも付加価値を生み出すことも求められていない。そもそも、そのようなインセンティブが、与えられていないのだ。

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「銀行の子会社が「おじさん」を再生産する牢獄になっている」の みんなの反応 6
  • 匿名さん 通報

    政府が生涯勤労などというふざけたことを言い出した害である。結局政府が年金を確保できず民間に押し付けた結果でしょ。戦後の自民党が完全に破綻してる。党を解散しろよ、議員もいらない。官が全部やれば?

    6
  • 匿名さん 通報

    いつの時代も一緒ではないか?若い時だけ、貴重な戦力として重宝される。比較的、賃金も安い。50代位になると、飼い殺しみたいな扱いに。ほとんどの人が同じ目に。ポストもない。覚悟せねば。

    3
  • 匿名さん 通報

    どうでもいいですよ~~

    2
  • 匿名さん 通報

    新卒一括採用における、大企業の採用率のパーセンテージをご確認されたほうが、良さそうですね。

    2
  • 匿名さん 通報

    社会が成熟し成長できなくなると大きくて確かな大企業にしがみつくものだ。

    1
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