「行為に使ったものがそのまま……」“ブラジル移民の町”群馬県大泉町でサンバが中止されたワケ

「あるレストランの経営者が『ダンサーが着替える場所に使ってください』と、お店を提供してくれたんです。ところが、そこがダンサー同士の性行為の場として利用されたのです。後片付けもされず、行為に使った物がそのまま放置されていた」


「サンバパレード」中止の6年後から「大泉カルナバル」が行われるようになったが、今年中止された。観光協会のHPには、以下のように記されているのみだ。


<当協会各関係者と企画立案、調整を行ってまいりましたが、整が付かず、今年は中止という運びと相成りました。>(原文ママ)


 大泉町関係者がその背景を解説する。


「元々、運営の一部に公費が充てられていた時期もありました。ただ『大泉カルナバル』は『サンバパレード』と比べて入場者数も少なく、『日系ブラジル人の小さなイベントのためになぜ公費を使うのか』という声が上がっていた。他の国籍の住民もいるのに、なぜブラジル人だけを優遇するのか。カルナバルが中止された背景には、こうした日本人住民の不満があったのです。来年以降は企画を一新して開催するという声も上がっていますが、まだ見通しは立っていません」


 日本人とブラジル人との「共生」について、村山俊明町長はこう漏らしている。


「共生というのはまだまだ。はっきり言ってかけ離れていると思う」


「文藝春秋」11月号に寄稿した「外国人比率トップ 群馬県大泉町の悲鳴」では、日系ブラジル人の生活保護や犯罪、子供たちへの教育など大泉町が抱える諸問題について詳しく書いた。


※ 「文藝春秋」11月号 では、「亡国の『移民政策』」と題する特集で、“隠れ移民大国”日本が抱える様々な問題を検証しています。ぜひ他の記事もあわせてお読みください。


(高橋 幸春/文藝春秋 2018年11月号)


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