14年前、誰が「自己責任論」を言い始めたのか?

 シリアで武装勢力に拘束されていたジャーナリスト、安田純平さんが解放された。

 すると、またしても自己責任論が噴出した。おかえりなさい、安田さん。おかえりなさい、自己責任論。

「自己責任」という言葉が流行語大賞のトップテン入りしたのは2004年である。イラクで拘束された日本人3人に対して投げかけられたのだ。


■あのとき、誰が「自己責任論」を言い始めたのか?

 特筆すべきは(あのときは)小泉純一郎首相や首相周辺、つまり国のトップたちほど「自己責任」を声高に問うていたことだ。あそこから時代が変わったんじゃないか? と思うほど。


14年前、誰が「自己責任論」を言い始めたのか?

 今回私は、当時の朝日・読売・毎日の紙面をあらためて調べてみた。

「イラクで3邦人誘拐 イスラム過激派か 自衛隊の撤退要求」(朝日新聞 2004年4月9日)

 緊迫した情勢はこの4月9日から、4月16日の「人質の3人解放」(朝日新聞)まで7日間続いた。

 では政治家による「自己責任論」はいつから出たのか。新聞をチェックして言葉を拾っていこう。※肩書は当時のもの。


■環境相時代の小池百合子氏が言ったこと

 事件勃発を伝える4月9日にさっそくある政治家のコメントが載っていた。

「危険地域、自己責任も 小池環境相」(読売新聞 夕刊)

 現・東京都知事の小池百合子氏である。

《小池環境相は「(三人は)無謀ではないか。一般的に危ないと言われている所にあえて行くのは自分自身の責任の部分が多い」と指摘した》

 とある。


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