「トロフィーワイフ」という言葉があります。

社会的に成功した男性が、年下の若くて美人な妻をもつことです。

一般的にこの言葉が使われるときは、女性の人柄や社会性などについては気にとめられず、女性の若さや容姿が、地位や名誉そしてお金を手に入れた男性の、トロフィー(栄光やご褒美)として例えられています。

「トロフィーワイフ」は神話

が、しかし、アメリカ・ノートルダム大学の社会学者エリザベス·マクリントックによるリサーチで「トロフィーワイフ」という言葉に当てはまるケースはレア中のレアであり、ほぼ神話だということが分かったそうです。

カップルを調査したところ、男女ともに、通常は成功している人は成功している相手をパートナーに、容姿が魅力的な人は容姿端麗なパートナーとして選ぶ傾向があると判明。

また「あの男性は社会的に成功しているから容姿端麗な妻をもらった」などと思われがちですが、社会的に成功している男性は、身なりやファッションに気をつかうので、男性自身も容姿に魅力のある人が多いのだそうです。

周囲に仕立てられた「トロフィーワイフ」

「トロフィーワイフ」にあてはまるカップルはゼロとは限らないようですが、ほとんどは周囲に仕立てられているようです。

社会的に成功をしたが、結婚後たまたま一線を退いている美人妻と、実はハンサムなのにお金持ちというところばかりが注目される夫。このように成功した魅力あるもの同士のカップルを、まわりが「彼女はトロフィーワイフだ」と勘違いするケースが頻繁におこっているとマクリントック氏は言っています。

ちなみに、パートナーの選択で最も重要視されているのは、教育、人種、宗教、ルックスの類似性で、これらの壁を超えることは難しいそうです。

「トロフィーワイフ」という言葉にはいろいろな捉え方あるようですが、筆者は、このリサーチの結果はとても健全だと思い、ちょっとほっとしました。

you beauty,'Trophy wife' stereotype is largely a myth, new study shows

bridal bouquet of flowers in hands of the bride via Shutterstock

(文/若松真美)

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