
「自分は頑張っているのにチームがまとまらない」「自分はリーダーの器ではない」などとお悩みの方にお薦めしたいのが、金川顕教氏の著書『いつの間にか稼いでくれるすごいチーム』(KADOKAWA)だ。
本書には、「ネガティブ思考は無理にやめなくていい」「仕事は忙しい人にふれ」など、思わず引き込まれる言葉とともに、働く意欲が増す励ましや、チームづくりのノウハウが溢れている。
本書によると、金川氏は大学受験に2回失敗。当時は同情もされたが、自身は将来のために前向きに勉強しているので気にしなかったという。むしろ、失敗経験を積んだことが現在に役立っているとしている。成功する人間とそうでない人間は、経験していることは同じだが、「失敗した時の捉え方が全く違う」とのこと。自身の生き方がそれを表しているというわけだ。(文:篠原みつき)
■部下は「話を聞きたい」のではなく「聞いてもらいたい」
そんな金川氏は、どんなリーダーがチームをまとめ上げることができると考えているのか。金川氏が挙げた3つのポイントを紹介してみよう。
「いちばん好感度が高い人がリーダーでなければならない」
「リーダーの仕事は、とにかく相手の話を聞くこと」
「リーダーはミスを必要以上に指摘しない」
メンバーとの接触が一番多いのは、通常はメンバー同士だが、それではいけないと金川氏は説く。もちろんメンバー同士は仲がいいほうがいいが、「チームの中でいちばん好感度が高いのはリーダーだと、すべてのメンバーに思ってもらえなくてはならない」という。