一般企業の常識が通用しないのがブラック企業だが、実際どのような"常識"が横行しているのだろう。キャリコネニュース読者から寄せられた、ブラック企業で体験した変なルールやありえない働き方を紹介する。


販売・サービス職の30代女性は、自身の職場環境について、



「出勤、本日のスケジュール、定時報告、結果報告、振り返り報告、退勤、帰宅を、自分の携帯電話からメールで、社長と上司に報告しなければならなかった。報告を忘れると怒られます」


という。過干渉ともいえる会社は、それだけにとどまらず、



「ミーティングという名の説教で、業務後、帰ることも飲食も寝ることもトイレに行くことさえ許されず、翌日そのまま仕事をする事があった。酷い時は6時間以上も立たされる人がいました」


と話す。給料日には各スタッフが社長にお礼をする、という慣習も根づいている。さらに、数人のスタッフと社長で食事をした際、ある1人のスタッフに対して社長がキレだし、閉店時間を過ぎても説教していたこともあったという。


■「出張に行かせて頂きありがとうございます」とお土産を献上しなければいけない


IT系で働く20代の男性は、月に200時間を超えるサービス残業を課せられ、会社の近くに住むことまで強要された。しかし、残業が続き、ほとんど家に帰れないので、家賃を払うのが「アホらしくなってくる」と嘆く。



「休みも週1あるかないかです。社長は海外旅行休暇をよく取っているし、脱税もしています」


管理・事務職の30代女性は、「色々なブラック企業のポエムを次々丸パクりして社員に強要。くだらなすぎて嫌悪感しかない」と嘆く。IT系で働く40代の男性は、風変わりな出張ルールを明かした。



「出張になると、始発終電の日帰りコースが定番で、毎回『出張に行かせて頂きありがとうございます。これは感謝の気持ちです』とお土産を渡していました。残業代もでないし、ただただ出費が増えるだけですよ。『出張なんか行きたくない』っていうのが皆のホンネ」


■「売上が足りなければ自爆。社長が営業所を回り、社員に八つ当たりして殴る」


IT系で働いていた40代男性は、長時間労働のうえ、残業代も支払われなかった。当時を「いつも朝9時に出勤して、退勤は夜の24時。

それなのに給与は、手取り4万円でした」と振り返る。


営業事務をしていた60代女性は、職場環境の悪さを嘆く。



「パソコンは数人で一台を使ってたので、締め切り時間がある発注業務は大変でした。それに6畳にも満たない小屋のような事務所で7人が机を並べてたから、いつもカニさん歩きでした」


ほかにも、



「9時~18時が就業時間のはずが、なぜか7時~23時だった。売上が足りなければ自爆して数字を作る。社長が営業所を回り、気に入らないことがあると社員に八つ当たりして殴る」(IT系、40代男性)
「新入社員でありながら仕事を全く教えてもらえず、 失敗した結果を徹底的に責められた」(販売・サービス職、40代男性)


などブラックエピソードが寄せられた。


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