この職場で仕事をがんばろうと入社しても、職場の風土や同僚に馴染めず、退職に追い込まれることもある。以前、「ボーナスがハムだった」ために退職を決意したという声を紹介したが、引き続きキャリコネニュース読者から寄せられた、会社を辞めようと思ったエピソードを紹介する。


技術職の20代男性は、逆ギレしてくる先輩従業員に苦しんでいる。男性は喘息持ちで、先輩は食事の場で当たり前のように煙草を吸うため相談したら、



「『少しくらいなら大丈夫!』と相手にしてくれず、そこから『前の職場では普通にタバコ吸えたんだよ』と理解不能なマウンティングもされてしまい呆れました」


と綴る。


■女性社員を集団で敵に回し、退職に追い込まれた元メーカー勤務の男性


技術職の30代女性は、上司の無茶振りに追い詰められた。「資格がある」というだけで部署の掛け持ちをさせられたのが始まりだ。



「本来は責任者がする仕事なのに、上司名義での書類作成をさせられました。挙句に系列会社の夜勤まで。

休日も昼夜問わず職場からの電話。深夜に呼び出されることも多々あり、心身ともに崩壊しました」


女性は主治医から鬱と診断され、上司に休職を求めたところ「あなたの気持ちが弱いから!」「休むなら代わりの人を連れて来なさい!」と言われた。殺されると思った女性は恐怖で精神科に入院。それでどうにか退職できたという。


以前、精密機械メーカーで働いていたという30代男性は、女性社員を集団で敵に回し、退職に追い込まれた。インハウスデザイナーである男性のフロアは、働くスタッフの8割近くが女性だったという。


■業務中、大爆笑する女性集団 会社は「コミュニケーションが活発な部門の業績が良い」


男性は当時を、



「朝礼後、始業時刻になった瞬間から彼女たちの雑談が始まります。ドラマの内容、居酒屋での出来事、社内のゴシップなど話のネタは尽きることなく、昼休みを挟んで終業時刻まで断続的に続きます」


と振り返る。経理部と購買部の島にいる女性集団は辺り構わず大爆笑することがあり、近くで構想を練っている男性はもちろん、同じフロアにいる設計部からも不満の声が上がっていた。


ところが会社は、「Googleではコミュニケーションが活発な部門の業績が良い」というセミナーで聞きかじった情報を持ち出し、ことあるごとに女性集団を持ち上げた。



「そのおかげで彼女たちに苦言を呈していた私は『コミュニケーションが取れない社員』というレッテルを貼られました。実際は関係部署との打ち合わせや報告など、仕事に必要なコミュニケーションは十分に取れていたにも関わらず、です」


男性は入社から5年間、自社ブランディングや子会社のWebサイト制作など、会社に貢献してきた。

その年の人事考課こそはと期待したものの、結果は5年連続の昇格見送り。理由について人事から「他部署に対して悪影響を及ぼした」と言われた。男性は退職を決意した。


キャリコネニュースでは引き続き「会社を辞めようと思った瞬間」や「上司のコミュニケーション能力に不満はありますか?」に関するアンケートを募集をしています。