
テレワークに満足する人たちが通常出社に戻されると、勝手の知れた職場でも、妙な違和感を覚えることもあるようだ。静岡県の男性キャリコネニュース読者からは「常に不満を大声で言い続ける職場の同僚が、改めて煩わしいと感じている」(メーカー系)といった声が寄せられている。同じく静岡県の40代男性(メーカー系)は、出社後に会社経営陣の考え方に納得がいかず、
「上層部は出社について、本当に必要なのか考えたことあるのかな」
と疑問の声を上げた。IT・通信系勤務の都内の20代女性もその一人だ。(文:鹿賀大資)
■「サラリーマンは同じ時間・同じ場所で労働するもの」
女性は出社に対して肯定的だ。テレワークにはない、職場でのコミュニケーションにメリットを感じている。ところが「出社前提」で話を進める役員や管理職の姿勢には「疑問を抱いた」とコメントしている。
都内の40代男性(IT・通信系)も、前述の女性と同じ類の内容を語る。男性は自身の職場の体質について「『サラリーマンは同じ時間・同じ場所で労働するもの』という昭和な発想の管理者ばかり」と明かす。その上で、
「彼らはテレワークに否定的です。残念ながら、テレワークの仕組みをどのように仕事に生かせば効率的か、という考えはありません。単にできない理由を列挙しては、旧来のデスクワークに固執しようとしています」
同じく都内の20代男性(メーカー系)も「上層部は『出社する方が楽だ』という考え方」という。男性はテレワークの継続を希望しているため、上層部とは隔たりが生じている。「どうすれば、よりテレワークができるようになるのかをまったく考えない」と不満は拭えない。