
日本レコード協会は12月2日、2020年第3四半期(7~9月)の音楽配信売上実績を発表した。
統計は、同協会に加盟する会員社の実績を取りまとめたもの。20年第3四半期の音楽配信売上は、前年同期比109%の197億7400万円だった。
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ダウンロードの合計は45億4300万円。内訳は「シングルトラック」が同76%の26億4600万円、「アルバム」が同94%の18億6200万円、「音楽ビデオ」が同73%の3500万円といずれも前年を割っていた。
一方、サブスクリプションの合計は133億8900万円。内訳は「音楽」が同121%の128億7300万円、「音楽ビデオ」が同143%の5億1600万円といずれも前年の売上を上回った。
同協会の広報担当者は、キャリコネニュースの取材に「ストリーミングは6年ほど前から伸びている市場で、今年もその傾向が続いています」と答える。
「海外ではもうストリーミングの文化が根付いていて、店頭に並べるパッケージを作らないことも増えてきています」
と業界の動向を説明し、日本ではやや遅れながらも「ストリーミングの利用者は若年層を中心に増えてきています」と語る。昨年も前年比110%で伸びており、ここ数年は毎年100~120%ほどの伸び率を継続しているという。
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日本で急速にストリーミングの売上が伸びている理由について、同協会の広報担当者は「スマホの普及が大きいです」と説明する。