毎月の給与明細を見るたび、社会保険料や税金を多く差し引かれていることに不満を覚えている人は多いのではないだろうか。自分たちが必死で働いて得られた給料なのに、多額の税金を控除されてしまうのだから、怒りたくなるのも当然だ。
今回はある30代男性キャリコネニュース読者の声を紹介する。男性は過去に年収300万円台の時があったが、今は1200万円。4倍の収入を得るようになった。その生活ぶりの変化と、高い税金に対する怒りを感じている。(文:林加奈)
「『年金の支払いは国民の義務』と言われた。いつからそうなったのか」
年収が4倍に跳ね上がったことで暮らしぶりはどのように変化したのだろうか。
「来月の支払いに困るようなことこそなくなりましたが、外食も月に1~2回程度のファミレスでそこまで行く方ではないし、車も買い替えていません。なのに所得税も住民税も高く、早めに終わらせたかったローンも今までとは変わらない状況。子ども達の進学に向けて貯金したいのに……。年収が上がっても生活水準はそこまで変わりません」
年収が1200万円あっても車の買い替えも難しく、外食もほとんどしない生活が強いられている。年収300万円台の時に思い描いていた生活ではないことは確かだろう。同様に、別の年収1200万円の60代男性も「税金が高すぎて年収600万円くらいの感覚でしかない」(愛知県)と落胆している。高い年収に見合った生活ができておらず、そのギャップに苦しむ人は多いのかもしれない。