「足立区の首都」とも称される北千住。都民の中には「治安が悪そう」「暮らすには不便そう」といったイメージを持つ人もいるが、SUUUMOの「穴場だと思う街ランキング」(2020年版)で1位になるなど、近年注目を集めている。


鉄道事情にも詳しい恋愛コンサルタントの鈴木リュウさんは、「良くも悪くも足立区的な"おじさんが多い街"と思われていました。しかし、今では北千住は東東京最大の学生街となり、それに伴い街も変化しています」と話す。


埼玉県民の買い物の場が北千住→ソラマチに変化 "地元民"が居心地いい場所に


北千住駅はJR常磐線が乗り入れており、乗降人員の多さはJR東日本エリア内でトップ10に入る。また、東京メトロ千代田線や日比谷線も走っており、東京メトロの駅の中でも3番目に乗降人員が多い。駅付近にはマルイやルミネがあり、商店街も活気にあふれている。


従来、北千住は「足立区民だけでなく越谷など東武伊勢崎線沿いに住む人が"買い物をする場所"」だった。

しかし、越谷レイクタウン駅と隣接するイオンレイクタウンが2008年にオープン。さらに、2012年には東京スカイツリータウンが開業した



「越谷近隣民は近くに買い物インフラが整い、東京に行くとしても北千住を通過してソラマチまで足を伸ばすようになりました。そのため今の北千住は、駅徒歩15分圏内に住む人にとって住みやすい、居心地のいい街になっています」


北千住駅には東武スカイツリーラインのほか、つくばエクスプレスも乗り入れている。2015年には東京上野ラインが開通し、「おかげで品川まで行けるようになったので、西日本へ新幹線で行くのにも便利ですし、羽田空港にも行きやすくなりました」と北千住の住民がいろんなところにアクセスしやすくなったと説明する。


■北千住に"大学"が続々「街の風紀もよくなって住みやすくなりました」


加えて、2006年に東京藝術大学、2010年に帝京科学大学、2012年に東京電機大学が北千住にキャンパスをオープン。東東京エリアいちの"学生が集まる街"になった。

「特に医療・工学系の学生が増え、街の風紀もよくなって住みやすくなった」という。


足立区では地域が警察や関係団体と連携しながら"犯罪のない美しい住みよい街"を目指す「ビューティフル・ウィンドウズ運動」を展開している。「足立区自体が今までひったくりや自転車盗難1位でしたが、もうワースト地域ではありません」という。



「ここ数年は治安が悪いイメージを払拭に力を入れており、路地裏に街灯を設置したり、北千住・綾瀬間の荒川河川敷も開発し公園としたり、ここ10年で北千住の風景は一気に変わっています」


■銀座で修行した店主の店、おしゃれなバルやカフェなども


特徴的なのが飲食店の変化だ。「北千住だけでなく"弟分"の亀有でも変わってきています。今まで常磐線のガード下は小汚い焼鳥屋といった店が多かったのですが、居抜きで規模の小さなおしゃれなバルやイタリアンなんかが増えていますね」とのことだ。



「銀座・新宿にあるもつ焼きの名店『ささもと』で修行した店主が営む『ささや北千住』もあります。銀座から北千住へ、という流れは今までに中々見られませんでした。また、街にはおしゃれなカフェも並んでいます」


また、学生が多いため、ラーメン・つけ麺店も増えている。



「人気の『牛骨らぁ麺マタドール本店』や、豚骨魚介の『こばやし』などラーメン好きの中で北千住は有名です。千住大橋駅前店になりますがラーメン二郎もあります」


街の若返りを果たしつつある北千住。「穴場だと思う街ランキング」に入らなくなるのも時間の問題かもしれない。