近所のお宅から響いてくる騒音、漂ってくるタバコの煙など、本当は文句を言いたいけれど言えずに我慢しているという人は多いはず。2月1日放送の「あさイチ」(NHK総合)は、「悩んでいます でも言えません…ご近所トラブル」と題して、近隣トラブルとその対策法について考えていました。
都内のマンションにひとり暮らしのAさんは、6年前からお隣の老夫婦の歌声に悩まされています。1日何回も響いてくる歌声にイライラが募り、自治会役員に相談しましたが、直接伝えてくれることはありませんでした。
我慢の日々が続いた1年前、早朝6時から歌声で起こされたAさんは限界に達し、パジャマのまま「6年もご主人の歌声を我慢してきた」と直接訴えました。相手は「もっと早く言ってくださればよかったのに」と応じたものの、相変わらず奥さんの甲高い歌声が聞こえる日々が続いたそうです。(文:篠原みつき)
■自営業者がサラリーマン家庭に「何時だと思ってんだ!」
Aさんは「すごく苦痛になって。人間の感情としてお隣に対していい思いをしなくなった」と心情を明かします。ついに他の住人がいる前で「ドアの開け閉めがうるさい」と言われ、Aさんは「あんな歌声、限界なんです」と罵り合いにまで発展。現在も険悪な関係のままで過ごしているそうです。
その一方で、ご近所からの苦情で精神を病んでしまった人もいます。9年前、アパートの2階に1歳の娘と夫の3人で暮らしていたTさんは、真下に小学生の男の子がいる家族が引っ越してきてから生活が一変しました。