前世紀の遺物「ビニ本」って何? まんだらけ「わいせつ」書類送検で今さら話題に
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大手古書店「まんだらけ」社長らが5月27日、わいせつ図画有償頒布目的所持などの疑いで書類送検された。容疑は同社店舗などで、1970?80年代に流行した「ビニール本(ビニ本)」約400冊を販売目的で所持した疑い。新聞各紙は容疑となったビニ本について「性器が露骨に確認できるものだった」と報じている。SNSではさっそく「ビニ本」がトレンド上位になった。でも「ビニ本」とはいったい何なのか?(文:昼間たかし)


■神保町で誕生した「ビニ本」とは


ビニ本とは、かつてポリ袋やビニール袋に入れられ、販売されていたアダルト本の総称。一般の流通ルートを通さず、直接書店に持ち込まれるゲリラ的な手法で販売されるのが特徴だ。


ビニ本は1970年代半ばから爆発的なブームとなり、最盛期には30~40の出版社が月120冊ほどを刊行してたという。ビニ本という名前の由来は、今も神保町にあるアダルト専門書店「芳賀書店」が立ち読み防止のためにビニール袋に入れて販売したのが始まりだという。ちなみに、ビニール袋に入れて立ち読みできなくしたことで売上は増加。今も神保町にある芳賀書店のビルはこの売上で建った。


立ち読みが当たり前だった時代、ビニール包装で中身が「見えない」と、どんどん見たくなってくる。そんな読者のハートをくすぐったのは包装だけではない。発行点数が伸びる中で、ビニ本を制作する出版社は、アイデアを駆使してヘアをギリギリまで見せることにしのぎを削った。


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