
「ブラック企業を抜けられなかったのは思い込みだった」。過去にブラック企業に勤務し、現在はホワイト企業で勤務する人物が10月5日、はてな匿名ダイアリーに投稿した内容が話題だ。
「『私がダメだから、こんな働き方になっている』と刷り込まれるほど叱られるので、現状に抵抗できる気力が根こそぎ奪われます。さらに『そんなことでは、転職してもやっていけない』と上司や先輩から言われるので、信じ込みます」
■「私なんて、社会人に向いてない。こんなところでしか働けない」
投稿者は、ブラックな人材派遣会社を2社経験。1社目では朝8時半出勤、夜1時退勤を繰り返し、休みは月に一度だけだった。
紹介可能なスタッフが少なく、取引先から求められる人材を紹介できず、その穴埋めとして社員が取引先に「誠意を見せる」名目で働くことが常態化していたという
その後、人材教育会社に転職。しかし、契約社員と言われていたのに業務委託にされた。ある月には休みなしに働いたにも関わらず給料は14万円だった。
その際、会社から「こんなにお金を出すのはうちしかいない。感謝しろ」という趣旨のメールを受け取った。感謝の言葉を送ったが、「感謝が足りない」と指呼び出されて嫌味を言われ続けた。そこの仕事も最終的に契約を切られたという。
冷静に見れば、こんな環境は入社してすぐに辞めればいいと思える。投稿者は、そのことをわかったうえで、ブラック企業で働き続けてしまう理由をこう説明した。