4月26日放送の「スッキリ!」(日テレ)で、学生の就職活動を支援するスマホアプリを紹介していた。エントリーシートの締切日を通知したり、説明会の会場までの地図を表示したり。

はたまた計算問題の練習や面接トレーニングもサポートしてくれる。


極めつけは、カメラで自分の顔写真を撮影するとメイク指導をしてくれる機能。就活にふさわしいメイクかどうか、アプリが診断してくれる。試した女子大生たちは結果に一喜一憂。「化粧って第一印象じゃないですか? けっこう重要だと思います」とインタビューに答えていた。(ライター:okei)


■湯山玲子は「あると思いますよ。

好印象を作れるから」



これを見た司会の加藤浩次は、「メイクで就活受かったりするってあるのかなあ?」と心底不思議そう。そもそも化粧をしない男性からすると、メイクにこだわる女性の気持ちは分かりにくいのかもしれない。


一方で、女性陣は当然ながら「アリ」派だ。がっちりメイクのコメンテーター湯山玲子は「あると思いますよ。好印象を作れるから、そういう情報を得てやった方がいいと思うよね」と言い切り、はるな愛もこんな情報を入れてきた。


「美容整形受ける方もいらっしゃいますよね、就活で」


さらに「(メイクする)男性もいるよね」と、見た目にこだわるのは女性だけではないと念を押す湯山。

しかしロバート・キャンベルは、求められる方向に自分を作って皆が同じように標準化する危惧を表明。加藤もこれに賛同するように、再び疑問を投げかける。


「悪い印象にする必要ないけど、そこまでこだわる必要ないんじゃないの、って僕なんか思っちゃうんですけど。違うんですか?」


納得のいかない加藤に、湯山は「やっぱり入りたい企業のためには努力するという、ひとつの表れだと思うよ」とこだわりメイクを擁護したものの、ウェンツ瑛士は「自分を出す」ことにこだわる方が大事ではないかと疑問を呈していた。


■相手に自分を合わせるか、それとも自分を出して判断を待つか


加藤&キャンベル&ウェンツVS湯山&はるな。やはり男性陣は中身派なのか。

加藤が「(大事なのは)中身だよね」と言うと、ウェンツはさらに持論を展開した。


「自分がこういう人間だってアピールする熱意とか、まあ練習じゃないですけど、そういうことを常に考えている方が大事かなと思いますけどね」


加藤はこれに「…って思っちゃうんだけど」と賛同を示しつつも、「そうじゃないときもあるのかなあ?」と最後まで首をひねっていた。


話題の最後に、東大教授として学生と接することもあるロバート・キャンベルは、就活を始めて急に考えるのではなく「自分にしかできないことを2、3年前からやって、個性を作っていくべき」と説いた。それはもっともではある。しかし、実際は中身だけで勝負する自信がある若者なんて、ごくわずかという気もする。


とはいえ、面接する側の社員の多くは男性。

加藤など男性陣と同じ考えを持っている可能性もある。その一方で就活生(や就活支援ビジネス)は女性陣のような考えを勝手に抱き、本質的でないところに神経を使って疲れ果てている。現代の就活には、そんな不毛なズレがあるのかもしれない。(ライター:okei)


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