現金やチャージ済みSuicaが出品され話題になっていたフリマアプリ「メルカリ」に、卒業アルバムが出品されている。すでに取引が成立しているものも多い。見知らぬ誰かの卒業アルバムはどのような理由で購入されているのだろう。
4月28日にメルカリで確認したところ、広島県にある公立高校の1992年の卒業アルバムが1万2222円で、仙台にある公立中学校の2012年の卒業アルバムが1万2500円で販売されている。広島の高校は画像から高校を特定することができるが、仙台の中学校は説明文からも画像からも学校名がわからない。
住所・氏名を悪用し、クレカ偽造に利用している可能性もあるが……
出品者の説明欄には、「古いものですので、シミなどある箇所があります」「自宅保管の為、神経質な方はご注意ください」といった状態の説明が並んでいる。卒業アルバムは他にもいくつか出品されており、取引が成立しているものも多い。
卒業アルバムは、あくまでも卒業生が当時を振り返って懐かしむもの。見知らぬ人の卒業アルバムを購入しても意味がないように思える。
可能性としては、個人情報の収集が目的なのではないかと考えられる。卒業アルバムには巻末に卒業生の住所や電話番号といった個人情報が掲載されていることがあるので、ダイレクトメールの発送や架空請求目的で業者が購入しているのかもしれない。
ITジャーナリストの井上トシユキさんも、次のように語る。
「卒アルには住所録が掲載されていることがあるので、実在する住所と個人名を使って誰かになりすまし、クレジットカードを偽造したり、銀行口座を開設したりするのに利用している可能性はあります」
売れる以前に「それを売ろうとする神経」が理解できません。
俺も、森友の卒業アルバム出そうかな?
個人情報保護法は?