35歳で商社係長、子ども2人にマイホーム――「野原ひろし」にはなれなかった今の30代たち

35歳で商社係長、子ども2人にマイホーム――「野原ひろし」にはなれなかった今の30代たち
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先日、ものすごく久々にアニメ「クレヨンしんちゃん」のリアルタイム放送を観た。1990年に「漫画アクション」で連載が始まったこの作品。アニメは1992年から今日にいたるまで放送されている。


31歳の僕が子どもの頃から続いている作品なんだけど、作品世界の中では時間の流れはほとんど意識されていない。しんのすけは昔から幼稚園児だし、登場人物はほとんど歳をとっていない。せいぜい妹が増えたぐらいだろう。


そうしている内に最近では少々時代錯誤な描写も目立つようになっている。今回はこれについて書いていきたい。(文:松本ミゾレ)


■当時は冴えない中年男性として描かれていたが、今の感覚では勝ち組


先日、Twitterでこのようなツイートが発信され、多くの関心を集めた。


「どうしたのコナン君?」
「あの男、冴えないという評判なのに35歳で霞ヶ関の商社で係長、郊外のベッドタウンに二階建て庭付きの自宅を新築してマイカーを持ち、妻と二人の子供がいて休日は必ず家にいる……妙だな」


「名探偵コナン」の主人公、江戸川コナンのパロディで、「クレしん」のしんのすけの父こと野原ひろしを取り巻く環境を説明している。野原ひろしと言えば、漫画でもアニメでも、典型的な冴えない中年男性として、容姿も社会人としての実力も、十人並み程度の人間として描かれていたように思える。


しかし、実際には霞ヶ関にある双葉商事という会社で営業2課係長という役職を持ち、埼玉県の春日部に庭付き戸建てを持っている。通勤は電車だが、しっかりと車も所有。連載当時としてはさほど珍しくない生活水準ではあるものの、今にして思えば羨ましい環境に身を置く人物だと、しみじみ感じてしまう。


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