Q&AサイトのYahoo!知恵袋に、こんな相談が寄せられていました。今年から新社会人となった相談者さんは、会社から家に帰る途中で泣いてしまいました。


上司は良い人ばかりで無茶な仕事量でもないのですが、自分のミスが続いたのだとか。仕事ができない自分が情けなくて「迷惑をかけて申し訳なくて泣いてしまった」のだそうです。(ライター:Makiko.N)


■相次ぐ慰めの声「最初から仕事できる人はいない」



相談内容からは、責任感の強さや真面目な性格がうかがい知れます。ただでさえ避けたいミスなのに「迷惑をかけたくない」「完璧な仕事をしたい」という思いが強ければ、なおさら無力感に打ちのめされてしまうでしょう。


しかし、泣くほど落ち込む必要はあるのでしょうか。複数の回答者が「誰だって最初は新人」「みんな通って来た道」と慰めの声をかけています。


「最初から仕事のできる人はいないですよ。半年後、1年後、と経験を積めばミスも少なくなりますよ。悔しい気持ちを忘れないで下さいね!!」(tttmmmtttmmm1003さん)
「私も1年目はそんな感じでした。失敗して落ち込んで、体調崩してを繰り返してました。仕事は場数とか経験値とかもかなり関わるものなので、何年かすれば必ず慣れますよ」(egnnrtiさん)


仕事を始めて、まだひと月半程度。どうしても要領を得ずにミスをしてしまう頃です。

ミスを反省するより大切なのは、繰り返さないこと。回答者のspiz_taroさんは「気分が落ち着いたら、間違った内容を分析して」とアドバイスしています。


「思いっきり泣いて、すっきりした後は、どういうミスが多いのか振り返ってみて、なぜそのミスが多いのか分析してみてください。そして対処方法を一つ一つ考えていくしかありません。次に似たような場面で同じミスをしないこと」(spiz_taroさん)


shimashiromiさんは具体的に「聞き間違えによるミスだったらメモ」「ケアレスミスだったら作業後に再確認したり誰かに最終確認をしてもらう」「突発的なミスだったら確認や質問をしながら作業をこなしていく」など、具体的な助言をしてくれています。


■「俺には才能がない」と悩む人に上司が掛けた一言


相談者さんと同じように仕事への自信をなくしていたen2643さんは、上司に「俺には才能がないかも」と相談したところ、こんな温かな言葉をかけてもらったそうです。


「1年続けてみ? で、1年後駄目なら才能がなかったってこった。が、それはたった1つの事が向いてなかったに過ぎない。他の仕事が向いてないと言われた訳じゃない。良かったな。一個向いてないってのがわかってよ。世の中にいくつ仕事があると思ってんだ」


この言葉を聞き「とりあえず1年は本腰を入れよう」と仕事に取り掛かったところ、3~4か月後には「自分さえいれば何とかなる」と言えるほどに仕事ができるようになったとか。


しかし中には、どう努力してもなぜかミスを繰り返す人がいます。gyunyu08さんは「同じミスを何度もする」「気を付けると別のどこかでミスをする」などといった場合は、もしかしたら発達障害かもしれないと指摘しています。


「精神科に行って診断してもらうと、『ああ、自分の注意散漫が原因じゃなかったのだ』とホッとする人も多いそうです。できないことではなく、できることに目を向けて仕事を変えてみてはいかがでしょうか」(gyunyu08さん)


相談者さんがそうとは限りませんが、世の中には努力だけでは克服できないこともあります。そのときには「一個向いてないことが分かった」と割り切って、前を向いて仕切り直しをすることも大切ではないでしょうか。


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