読解力がなければ「AIに職を奪われる」 教科書を正しく読めない中高生が多数いることが明らかに

の2文が同じ意味か問う問題などが出された。1文目で言われている「幕府から大名へ」の命令関係が、2文目では「大名から幕府へ」と方向性が変わっているため、これら2文の意味は同じではない。正解を選んだ中学生は57%、高校生は71%だった。


読解力がなければ「AIに職を奪われる」 教科書を正しく読めない中高生が多数いることが明らかに


■社会人のデータも収集中「統計的に十分に自信のあるデータが揃ったら発表」


研究チーム代表者の新井氏は、11月2日に一橋講堂で行われた研究成果報告会で「中学を卒業するまでに中学校の教科書を読めるようにすることが義務教育の課題」だと訴えた。


実は、新井氏は元々、IT活用の研究を主とする研究者だ。2011年から2016年までは、東大に入学できる人工知能を持つロボットの開発プロジェクトに携わっていた。ロボットが受けた模試の結果から「文を読めない子ども」の存在に気づき、RSTテストの開発と実施に着手した経緯がある。


教科書が読めなければ、予習も復習も自力では行えない。大学では塾のように勉強を教えてくれる施設はないため、自学する際、読解力の数値が大きな支障になる可能性もある。このままでは人工知能に職を奪われると危惧している。


読解力と聞くと、読書習慣の有無や学習習慣と関連があるように推測されがちだが、今回の研究では、読書の好き嫌いやスマートフォンの利用時間、新聞購読の有無や科目の得意・不得意とリーディングスキルの間に相関は見られなかった。文構造を把握する能力に何が寄与しているのかなど、詳しい調査結果は今後明らかにしていくという。


今回のテスト受験者には社会人も含まれるが、社会人に関する充分なデータはまだ揃っていないという。新井氏は自身のツイッターで、



「今、社会人も調査しています。統計的に十分に自信のあるデータが揃ったら発表しますので、お待ちいただけますか?」


と、今後の公表に関して言及していた。

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「読解力がなければ「AIに職を奪われる」 教科書を正しく読めない中高生が多数いることが明らかに」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    AIと人間を比べれば、AIの方が確実に能力は優秀だから、もはや生身の人間である教師の必要性は全く無い。

    0
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