シニアコムは7月27日、「最近の若者に期待すること」に関する調査結果を発表した。調査は今年6月に実施し、50歳以上の男女604人から回答を得た。


「若者」と聞いて思い浮かべる年齢は「20代」(68.7%)が最多。以降「30代」(12.6%)、「10代」(12.1%)と続く。


また自身が20代の時と「最近の若者」はどちらが元気だと思うかを聞くと「昔の若者」が63.9%。次いで「自分たちの頃も今も元気だ」が26.8%だが、「今の若者」は7.1%に留まった。


■一方、期待できるところは「考え方が現実的」「柔軟性がある」



「最近の若者」にこれからの未来を任せられるかについて、最多は「期待している」(42.2%)だが、半数に満たなかった。以降、「不安だ」(38.1%)、「考えたことがない」(18.4%)と続く。


不安に思うことを聞くと、上位3つは「精神面が弱いところ」(60.9%)、「受動的なところ」(57.8%)、「コミュニケーション能力が低いところ」(52.2%)となった。他にも「消極的なところ」(44.8%)、「昔に比べ元気がなく心配」(39.1%)などが上位に入っている。


一方、期待できるところを聞くと「現実的な考えをもっているところ」(66.7%)で、以降大きく離れて「柔軟性があるところ」(41.2%)、「コミュニケーション能力が高いところ」(30.2%)、「積極的に行動するところ」(27.5%)と続く。


最近の若者に解決して欲しいことを聞くと、最多は「年金等社会保障の制度」(43.4%)。次いで、「食料廃棄問題」(42.7%)、「自然災害などの防災対策」(39.1%)、「情報セキュリティについて」(34.1%)、「所得格差是正について」(32.9%)となっている。


■若者に伝えたい言葉「天職選びと伴侶選びには『正解』というものはない!」


若者に、どんな人になってほしいかを聞くと「これからの将来を変えていく創造性豊かな人」(63.1%)が最多で、「現代社会の問題を解決する人」(19.7%)、「シニア世代と共に現状を維持する人」(10.1%)と続く。

「期待していない」は4.1%となった。


若者が日本で活躍しにくい社会だと感じているとすると、どんな原因が思い浮かぶかを聞くと1位は「社会のあり方」(23.5%)で、2位は「金銭的なゆとりが昔より少ないこと」(20.5%)。また若者にこれからの人生に後悔しないで欲しいと感じること1位は「仕事」(53.6%)。以降「友人関係」(44.2%)、「恋愛・結婚」(37.3%)、「親孝行」(23.7%)と続く。


若者に伝えたい言葉は、「結果を恐れず邁進せよ」(76歳男性)、「元気を出せ」(85歳男性)など鼓舞する言葉の他、



「天職選びと伴侶選びには『正解』というものはない!」(67歳男性)
「20代はあっという間に過ぎるから後悔のないように過ごしなさい」(79歳女性)


などが寄せられた。