WEBメディアを運営するウルクスは11月1日、派遣社員に関する調査結果を発表した。調査は今年10月にネットで実施し、派遣会社に勤務中・勤務経験のある269人から回答を得た。


厚労省は今年10月、「派遣社員の4割が正社員になりたい」という調査結果を発表。同社は「しかし世の中では『派遣社員とは、正社員の責任感・業務を負いたくない人』とイメージづけられているのも現実」として、派遣社員のキャリア観や課題について調査した。


■「派遣先の紹介時に良いポイントだけではなくマイナスがあればきちんと説明してほしい」



派遣会社へ求めることを聞くと、「時給・条件のいい派遣先の紹介」(89.5%)が最も多かった。また「担当による細やかなサポート」(80.7%)、「福利厚生の充実」(76.4%)、「紹介予定派遣など正社員へのキャリア支援」(60.9%)、「スキルアップの支援」(55%)という人も半数以上いる。


他にも自由回答で、



「派遣先の紹介時に良いポイントだけではなくマイナスポイントがあればきちんと説明してほしい」
「紹介の時だけ丁寧にしないでアフターサービスをきちんとしてほしい」


などサービスに対する要求の他、「派遣先での私たちの信頼がかかわってくるので、営業担当者さんには最低限のビジネスマナー・服装をちゃんとして欲しいです」「担当者の方との相性もあるので、できれば、担当者の交替を言える環境があれば」など担当者に関する改善要求も寄せられた。


■派遣会社を乗り換えようと思った瞬間「紹介されない」「キャリアアップのための見直し」


今後の働き方について聞くと、「派遣社員として働きたい」は22.2%に留まった。

一方、「正社員として働きたい」が40%で、「その他」を選択した人の中には「派遣から正社員になった」といった声も寄せられた。「扶養に入るなど働かない予定」という人も20%いた。


派遣会社を乗り換えようと思うポイントを聞くと、最も多かったのは「登録したのに紹介されない・少ない」(67%)。また「キャリアアップのための見直し」という人も40%いた。


同社は「派遣社員の多くが働く意欲を高く持っているにもかかわらず、フォロー不足・キャリアとスキルの支援不足・求人不足を感じていることが明確になりました」とコメント。満足度の高い派遣会社は担当者のフォローの丁寧さ、求人数の豊富さ、そしてスキルアップ・キャリアアップ支援の充実度が上げられることが多いと指摘した。