【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■良き妻にして良き母
遠坂葵は時臣の妻であり、凛・桜姉妹の母として登場します。高貴な時臣の妻らしく、非常に品のある女性として描かれており、愛娘たちへの愛情も深く、日頃は優しく接し、時にはたしなめる事も。特に、家督を継ぐことになった凛に対しては、次期当主として相応しい人物にすべく、母親として彼女をしつけていきます。
そして聖杯戦争が始まると、葵は夫が戦いやすいように実家である禅譲家に戻ります。しかし劇中で凛は、友人を探しに戦争真っ只中の冬木市に向かってしまいます。時臣には戦いに集中してもらう為にも、友人は自分が助けに行くしかない、そう決意した葵の姿からは、母としての優しさ、妻として夫を支える気持ちが伝わってきます。
■魔術師の妻としての覚悟と苦しみ
彼女は魔術師の家系の出身ではありません。しかし、配偶者の血統が持つ潜在的な能力を最大限に引き出すという、非常に稀有な体質の持ち主です。それ故に、娘たちはとてつもない才能を持った子として生まれます。その才能に引き寄せられて襲い来るであろう脅威から娘を守る為、時臣は決断します。結果、長女・凛に家督を継がせ、次女・桜は養女として間桐家に行くこととなりました。